工夫が足りないんじゃない、工夫しても変わらない相手だった

今日は、長年ひとりで抱えてきた結婚生活の悩みを、ようやく打ち明けてくださった方のご相談をご紹介します。

─ ご相談内容 ─
仮名:千花様
年齢:52歳
性別:女性

美波さん(仮名)、52歳。結婚して20年以上になります。

結婚当初、夫は落ち着いていて頼りになる人だと思っていました。ところが一緒に暮らし始めると、家のことには一切関わらず、子育てもすべて美波さん任せ。

話し合おうとすると黙り込むか、その場を離れてしまい、意見のすり合わせができたことがありません。

子どもの体調や学校のこと、義実家との関係で美波さんがどれだけ追い詰められていても、夫は我関せずの姿勢を崩しませんでした。

孤独な日々の中で美波さんはうつ状態になりましたが、夫の反応は冷たいものでした。心配するどころか、家事や育児ができなくなった美波さんに苛立ちをぶつけてくる始末。

その後、言葉による暴言が増え、一度は手を上げられたこともあり、診断書を取ったこともあります。それでも「子どものために」と踏みとどまってきました。

以前、知人に紹介された占いで「今の状況で別れると生活が成り立たなくなる」と言われたことも、美波さんの背中を押し止める理由のひとつになっていました。

ここ数年は夫の言動が少し落ち着き、美波さん自身も以前ほど激しくぶつかることはなくなりました。でも、いつまた雰囲気が崩れるかという緊張感は消えていません。

「子どもが独立するまでは、なんとかやっていくしかない。でも、どんな気持ちでいれば少しでも楽になれるのか。どう考えれば、この生活を続けていけるのか」

それが、美波さんのご相談でした。

鑑定結果

美波さん、ご相談ありがとうございます。

長い間、ひとりで抱えてこられたのですね。ご状況を話してくださって、ありがとうございました。

まず、ご相談の内容を整理させてください。

「長年、夫との関係に苦しんできた。話し合いにならない、子育ては全部自分、体調を崩しても支えてもらえなかった。それでも子どものために結婚生活を続けてきた。これからどんな気持ちでいれば、この生活をやっていけるのか知りたい」

そういうことでしょうか。

写真を拝見して、私が感じたのは——穏やかな表情の中に、長い間かけて積み上がってきた疲れがある、ということでした。それでもまだ、誰かのために踏ん張ろうとしている。そういう強さも、同時に伝わってきました。

今日は、美波さんが本当に望んでいることについて、正直にお話しさせてください。

■ ご質問への回答の前に
美波さんのご質問は「結婚生活を続けていくために、どんな気持ちでいればいいか」というものでした。

でも、写真を拝見して感じたことと、これまでのご状況をお聞きして、私はどうしても「続けていくための心がけ」をお伝えする気になれませんでした。

正直に申し上げます。

美波さんが求めていた答えとは違うかもしれませんが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

■ 続けていくための努力は、必要ない
結論からお伝えすると、今の結婚生活を続けていくための努力を、美波さんがする必要はないというのが私の見解です。

理由をお話しますね。

写真から感じたのは、美波さんはもともと「穏やかに、誰かと支え合いながら生きていける人」だということです。相手を思いやる力があって、関係を大切にしようとする誠実さがある。

でも、今の夫婦関係の中では、その力が美波さんを守る方向に使われていません。ひたすら消耗する方向に使われています。

ここで少し考えてみてください。

「結婚生活をうまく続けるための工夫」として、よく言われることがあります。

相手の気分のいいときを見計らって話す。なるべく刺激しないようにする。自分が折れて丸く収める。

でも美波さん、それをすでに20年以上やってきましたよね。それでも状況は根本的には変わっていない。

つまり、「工夫が足りない」のではなく、「工夫しても変わらない相手」なんです。これは美波さんの努力不足では、断じてありません。

どんなに美波さんが工夫しても、歩み寄ろうとしても、相手に「関係をよくしようとする気持ち」がなければ、関係はよくなりません。

話し合いから逃げる。体調を崩した妻に寄り添えない。暴言や暴力が出る。

これは、「夫婦関係のやり方がわからない」のではなく、「相手をひとりの人間として尊重する気持ちが薄い」ということです。そしてそれは、美波さんがどう振る舞っても、変えられるものではありません。

■ 旦那さんのことについて
少し踏み込んだ話をさせてください。

写真から感じたのは、旦那さんは「自分が中心にいること」が当たり前になっている方だ、ということです。家族のことより自分の都合、妻の気持ちより自分の感情。それが長年のパターンになっています。

こういう方は、今の状況が続く限り、自分を振り返るきっかけを持てません。一緒にいてくれる人がいる限り、困らないからです。

例えば、こんな状況を想像してみてください。

体調が悪くてしんどいとき、パートナーが「自分の方が大変だ」と言ってくる。悩みを打ち明けようとすると、話をそらされる。何かを頼もうとすると、機嫌が悪くなる。

こういうことが続くと、人はだんだん「自分が悪いのかな」と思い始めます。でもそれは違います。相手が「受け取ることを拒否している」だけなんです。

どんなに上手に伝えようとしても、受け取る気のない相手には届かない。これは美波さんの伝え方の問題ではありません。

そして、美波さんが離れることで初めて「自分がしてきたことの重さ」に気づく日が来るかもしれない。それは、旦那さん自身にとっても、必要なことだと私は感じています。

離婚は美波さんのためだけではなく、旦那さんにとっても、人として成長するきっかけになりうる選択です。

■ 「子どものために」について
美波さんが踏みとどまってきた大きな理由のひとつが、お子さんのことだと思います。

「自分が離れたら、子どもに影響が出るのではないか」

でも、写真から感じたことをお伝えすると——お子さんは、美波さんのことをちゃんと見ています。お母さんがどんな表情をしているか、どんな空気の中で生活しているか、敏感に感じ取っています。

「お母さんが笑っていてくれること」が、子どもにとっての安心です。

今の状況が続くことと、美波さんが自分の人生を取り戻して笑顔でいられること、どちらがお子さんにとってよいか——答えは、美波さんが一番わかっているのではないでしょうか。

■ 「経済的に無理」という不安について
以前、占いで「別れると生活が成り立たなくなる」と言われたとのこと。

その言葉が、ずっと美波さんの足を止めていたのだと思います。

でも写真から感じたのは、美波さんには「なんとかしていける力」があるということです。ひとりで子育てを担い、体調を崩しながらも踏ん張ってきた。その底力は本物です。

もちろん、現実的な準備は必要です。いきなり動くのではなく、まずは情報を集めるところから始めればいい。法律の無料相談窓口や、離婚後の生活支援について調べてみるだけでも、「どうにかなるかもしれない」という感覚が変わってくると思います。

動き出す前から「無理だ」と決めつけなくていいんです。

■ では、これからどう動けばいいか

「離婚を考えてみてください」とお伝えしても、「でも具体的にどうすれば」と思いますよね。

今すぐ決断しなくていいです。でも、「いつかそうなるかもしれない」と思っているなら、今から少しずつ準備を始めておくことをおすすめします。

基本的な考え方は、「日々の生活では大きく波風を立てない。その間に、静かに準備を進める」です。

この二つを同時に進めるイメージで動いてみてください。

まず、情報を集めること。

法律の無料相談窓口に、一度連絡してみてください。「まだ離婚するかどうかわからない」という段階でも、相談できます。「どんな証拠を残しておくべきか」「財産はどう分けるのか」「養育費の相場はどのくらいか」「別居から始めることはできるのか」——こういったことを、専門家から直接聞いておくだけで、気持ちの余裕がまったく変わります。

知識がないまま動こうとすると、不安ばかりが先に立ちます。でも「こういう選択肢がある」「こうすれば有利に進められる」と知っておくだけで、今の生活への向き合い方が少し変わってくるはずです。

次に、記録を残すこと。

暴言があった日時、どんな言葉だったか。突き飛ばされたり、威圧的な態度をとられたりしたこと。これらをメモやスマホのメモ機能に残しておいてください。診断書がある場合は大切に保管する。こうした記録が、いざというときに自分を守る力になります。

そして、お金のこと。

今から少しずつ、自分名義のお金を確保しておくことをおすすめします。毎月少額でも構いません。夫に知られない口座に、少しずつ積み上げておく。動けるかどうかは、最終的に手元にある選択肢の数で変わります。

「いつまでに」という期限は、美波さんのペースでいい。ただ、なあなあに過ごすより、おおよその見通しを持っておく方が、日々の気持ちが落ち着きます。

「一生ここにいるわけじゃない」と思えるだけで、今の生活の重さが少し変わってくるはずです。

■ 美波さんの性質について
写真から伝わってきたのは、美波さんは「人の痛みがわかる人」だということです。

自分が苦しんできたから、同じように苦しんでいる人の気持ちがわかる。誰かが辛そうにしていると、放っておけない。そういう温かさが、表情に出ていました。

でも同時に、自分のことを後回しにしすぎている。

「私さえ我慢すれば」「私がなんとかしなければ」——そういう思い方が長く続いてきたのではないかと感じています。

美波さんの優しさは本物です。ただ、その優しさを自分自身にも向けてほしいんです。

他の人には「もっと自分を大切にして」と言えるのに、自分には言えない。そういう方、多いんです。美波さんもそのひとりではないでしょうか。

自分が幸せになることは、わがままじゃない。美波さんが笑顔でいることが、周りの人にとっても、お子さんにとっても、一番いいことだと私は思っています。

■ 今世の学びについて
少しだけ、大きな視点でお話しさせてください。

人はそれぞれ、「この人生で経験すべきこと」を持って生まれてきていると私は感じています。

美波さんの場合、それは「深い意味で幸せを感じること」だと、写真から伝わってきました。

「幸せを感じること」が課題、と聞くと不思議に思うかもしれません。でも考えてみてください。

ずっと穏やかに幸せだった人と、長い苦しみを経てやっと幸せをつかんだ人。どちらが「幸せ」を深く感じられるかといえば、後者ですよね。

晴れの日のありがたみは、雨の日を知っているからこそわかる。

美波さんがこれまで経験してきた苦しさは、決して無駄ではありません。その重さがあるからこそ、これから感じる幸せの重みも、人よりずっと深いものになる。

苦しんできた年数の分だけ、幸せを受け取る器が大きくなっている。私はそう思っています。

だから今は苦しくても、美波さんが自分の人生を取り戻したとき、その喜びは本物です。今まで我慢してきた時間が、その喜びをさらに深くしてくれます。

■ 最後に
美波さんの人生は、美波さんのものです。

「子どものため」「経済的に無理だから」——そうやって自分の気持ちを後ろに押しやってきた時間が、どれだけ長かったでしょう。

でも、誰かのために我慢し続けることと、自分が幸せでいることは、両立できます。むしろ、美波さんが幸せでいることが、周りの人への一番の贈り物になる。

すぐに答えを出す必要はありません。でも「自分が幸せになることを諦めなくていい」ということだけは、覚えておいてください。

美波さんの人生は、まだここからです。

─ ご感想 ─

鑑定結果を読んで、最初に思ったのは「私の質問に答えてもらえなかった」ということでした。

「結婚を続けるためにどうすればいいか」を聞いたのに、返ってきたのはまったく逆の内容で。正直、最初は戸惑いました。

でも読み進めるうちに、だんだん気持ちが変わっていきました。

「20年以上やってきた工夫が足りないんじゃなくて、工夫しても変わらない相手だった」——その一言が、ずっと自分を責め続けてきた気持ちをほぐしてくれた気がします。

そして、具体的に何をすればいいかまで書いてくれていたことに、感謝です。

自分ではどうしていいかわからなかったのですが、法律相談のこと、記録の残し方、お金の準備の仕方まで。

「離婚しなさい」と言うだけじゃなくて、「こうやって動いていけばいい」というところまで丁寧に教えてもらえるとは思っていませんでした。

何から手をつければいいかわからなかったのが、少し道筋が見えてきた感じがします。

まだ決断はできていないけれど、「選択肢がある」と思えただけで、気持ちが少し軽くなりました。

じっくり考えてみたいと思います。

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