「自分だけが逃げた」と思っていた保育士が、次の職場を楽しみに思えるまで

今日は、長年積み上げてきたキャリアに誇りを持ちながらも、過去の経験に傷つき、次の一歩を踏み出せずにいた方からのご相談をご紹介します。

─ ご相談内容 ─
仮名:紗江さん
年齢:49歳
性別:女性

子どもたちの成長を見守るこの仕事が大好きで、経験を重ねるうちに主任という立場になっていました

後輩の育成にも力を入れ、スタッフが話しかけやすい雰囲気を大切にしていたそうです。

ところが、その職場はオーナー夫婦が経営する保育園でした。子育て方針は夫婦間でも一致せず、現場への指示はその日によってバラバラ。

園児への関わり方も雑で、子どもたちが萎縮しているのが辛かった、と紗江さんは話してくれました。

何度も経営者に話をしましたが、聞き入れてもらえず。

「あなたは口が出すぎる」と言われ、ベテランスタッフが次々と辞めていくのを見て、紗江さんも退職を決意しました。

ところが退職を伝えた日から状況は一変。シフトを一方的に変えられ、他のスタッフの前でも無視をされました。

有給の申請も「あなたには関係ない話です」と拒否され、労働基準監督署に相談。有給はすべて取得できましたが、心の傷は深く残りました。

有休消化中の今も気持ちは揺れています。新しい保育園から主任の内定はもらっているものの、次の一歩を踏み出せない日が続いているそうです。

また同じことになるんじゃないか。今度は黙ってさえいれば、うまくやっていけるのか。でも子どもたちや後輩がしんどそうにしているのを見たら、やっぱり放っておけない。

そんな自分はおかしいんでしょうか…

次の職場で、自分らしく働くにはどうすればいいのか——それが、紗江さんのご相談でした。

鑑定結果

紗江さん、ご相談ありがとうございます。

写真を拝見して、私が感じたのは——穏やかな表情の奥に、まだ消えていない緊張があるということでした。笑顔は自然なのに、どこかを守っているような、そんな印象を受けました。

今日は、その緊張の正体から、少しずつ解きほぐしていきますね。

■ 退職は「敗北」じゃない
今、紗江さんは前の職場のことを「失敗だった」と思っていませんか。

スタッフを守れなかった。子どもたちを守れなかった。結局、自分だけが出ていく形になってしまった——そういう気持ちが、今も心の底に残っているように感じます。

でも、少し視点を変えてみてください。

紗江さんが経営者に話をし続けたのは、何のためでしたか?

「この職場をよくしたい」「子どもたちや一緒に働く仲間を守りたい」——ただそれだけだったはずです。見返りを求めていたわけでも、目立ちたかったわけでも、ないですよね。

それでも聞き入れてもらえなかったのは、紗江さんの力が足りなかったからではありません。

相手が、変わるつもりのない人たちだったからです。

どんなに誠実に言葉を尽くしても、受け取る気のない相手には届かない。これは、コミュニケーションの問題でも、紗江さんの伝え方の問題でもなく、相手の問題です。

「変えられなかった」ではなく、「変える気のない相手だった」。

この違いは、とても大きいです。

そして、紗江さんはできる限りのことをやりきった。だから退職という選択肢が、ちゃんと目の前に現れたんです。

やりきった人だけが、次のステージへ進める。私はそう思っています。

もう少し踏み込んでお話しますね。

「退職=逃げた」と感じてしまうのは、「自分がそこにいる間に変えられなかった」という感覚があるからだと思います。

でも、考えてみてください。

どんなに立派なリーダーが来ても、経営者が変わる気のない場所を一人で変えることはできません。それは組織の構造の問題であって、そこにいる個人の力でどうにかなることではない。

紗江さんは、できることをすべてやった。声を上げ、働きかけ、それでも変わらないと分かったとき、自分を守る選択をした。

それは「逃げ」ではなく、「次に進む判断」です。

■ 残してきた人たちのことが、まだ気になる

「自分だけ出ていってしまった」という気持ち、まだ抱えていませんか。

後に残ったスタッフのこと、あの園で過ごす子どもたちのこと——考えると胸が痛くなる、という方もいます。

ここで、少し視点を広げた話をさせてください。

人はそれぞれ、「今いる場所で得るべき経験」があって、そこに導かれている部分があると私は感じています。これはスピリチュアルな話というより、人生の流れを振り返ったときに見えてくる、ひとつのパターンのようなものです。

例えば、今もあの保育園にいるスタッフは—— ・「こんな職場にしたくない」と思うことで、自分がリーダーになったときの理想像を作っている ・理不尽な対応を目の当たりにして、「子どもに関わる仕事の本質」を深く考えるきっかけになっている ・仲間と支え合う中で、「チームで働く意味」を実感している

辞めていったスタッフは—— ・「自分を守る選択ができた」という経験を得た ・「もっと良い環境がある」という事実を知り、視野が広がった ・「我慢が美徳ではない」と気づくきっかけになった

そこに残っている子どもたちも、そこで育つ中で、何かを受け取っています。どんな環境にいても、人と関わり、感じ、学ぶ。それが子どもの育つ力でもあります。

紗江さんが懸命に動いたことも、きっと誰かの心に残っています。

「あのとき、あの先生だけは違った」

そういう記憶は、子どもの中にも、スタッフの中にも、静かに残り続けるものです。

残してきた人たちには、それぞれのタイミングと学びがある。だから、紗江さんが一人で抱え込む必要はありません。

「みんなが次のステージに進めるように、心から願ってるよ」

そう思って、手放してあげてください。

■ 写真から感じた、紗江さんの性質

写真から感じたのは——真っ直ぐさ、です。

嘘をつかない。思ったことは伝える。でも、押しつけるのではなく、相手のことを考えながら言葉を選んでいる。そういう誠実さが、表情に出ていました。

こういう方は、周囲からの信頼が自然と積み上がっていきます。

「あの人に話せばちゃんと聞いてもらえる」「困ったときはまずあの人に」——そういうポジションに、気がついたらなっている。

前の職場でも、そうでしたよね。

紗江さんが壁を作らないようにしていたから、スタッフは相談できた。紗江さんが声を上げたから、「おかしいと言っていい」という空気が生まれた。

これは、誰にでもできることではありません。

そして、こういう性質の人は、管理職に向いています。

「管理職」というと、指示を出す・評価する、そういうイメージがあるかもしれません。でも実際に現場がうまく回るのは、「この人がいると安心できる」と思われるリーダーがいるときです。

紗江さんはまさに、それができる人です。

前の職場で「良い職場とはどういうものか」を身をもって学んできた。これは、経験のない人には持てない視点です。

「こういう声かけをすると後輩が安心する」「こういう関わり方が子どもに届く」——それを肌で知っているからこそ、新しい職場でゼロから文化を作るときに、その経験が活きてくる。

■ 「出しゃばらずにいれば嫌な思いをしないで済む」は本当か

「今度は大人しくしていれば、うまくいくんじゃないか」——そういう気持ちも、出てくることはあると思います。

でも、正直に聞いてみますね。

それで、働いていて楽しいですか?

子どもが困っているのに気づいても、見て見ぬふりをする。後輩が悩んでいるのに、関わらないようにする。それが、紗江さんの望む働き方ですか?

おそらく、違いますよね。

前職でうまくいかなかったのは、紗江さんが「関わりすぎたから」ではなく、「関わる相手(経営者)が変わる気のない人たちだったから」です。

動いたことは間違いじゃなかった。ただ、場所が合っていなかった。

新しい職場は、新規オープンの保育園。人間関係も、職場の文化も、ゼロからのスタートです。

ということは——最初に根付く文化を、紗江さんが作れる立場にあるということです。

前の職場で「こんな職場は嫌だ」と思ったこと、全部ひっくり返した職場を、今度は紗江さんの手で作れる。これは、経験を積んだ人にしかできないことです。

前の職場での苦労は、決して無駄ではありませんでした。それはすべて、ここで活きるための準備だったと、私は感じています。

■ 「人から良く思われたい」は、悪いことですか

「人から良く思われたいから、でしゃばりすぎてしまうのか」——そういう気持ちが、ご相談の言葉の端々に見えました。

少し立ち止まって考えてみてください。

「良く思われたい」という気持ち、誰だって持っていますよね。

子どもに「先生、ありがとう」と言われると嬉しい。後輩が「相談してよかった」と笑顔になると「よかった」と思う。それが次の力になる。それの何がいけないんでしょう。

「良く思われたい」が問題になるのは、そのために自分を偽るときです。

例えば——

  • できないのに「できます」と言ってしまう
  • 本当は限界なのに「大丈夫です」と引き受け続ける
  • 嫌われたくないから、言うべきことを言わない

こういうパターンに入ってしまうと、だんだん自分が壊れていきます。

でも紗江さんは、そうじゃなかった。「おかしい」と思ったことは「おかしい」と言った。傷つくとわかっていても、声を上げることをやめなかった。

それは、「良く思われたい」という動機ではなく、「正しくありたい」という芯があったからだと思います。

その芯は、大切にしてください。

「良く思われたいですけど、何か?」くらいの気持ちで、堂々としていていいんですよ。

ちなみに——私だって、人から良く思われたいですよ。

鑑定結果を書きながら、「紗江さんに届いてほしい」「読んで少しでも楽になってほしい」と思っています。それが原動力になって、言葉が出てくる。

「鑑定を受けてよかった」「前に進める気がしてきた」——そういう言葉をいただいた日は、本当にうれしい。

保育の仕事も、同じじゃないでしょうか。

子どもが「先生、また明日ね」と手を振ってくれる。保護者が「うちの子、最近楽しそうで」と話してくれる。その積み重ねが、働く理由になっていく。

「良く思われたい気持ち」は、自分を偽らない範囲であれば、むしろ大切にしてほしい気持ちです。

■ 最後に
写真から感じたことを、最後にもう一つ。

紗江さんの表情には、疲れと同時に、まだ消えていない熱がありました。

「また誰かのために働きたい」という気持ちが、ちゃんとそこにある。

書類がまだ手つかずのままでも、気持ちはもう次を向こうとしています。

そのタイミングが来たとき、体は自然と動くはずです。

焦らなくていい。でも、自分の熱を信じてほしい。

紗江さんが動いたとき、きっとうまくいきます。

─ ご感想 ─

鑑定を受ける前、自分でも何が辛いのかうまく説明できない状態でした。

職場への不満なのか、自分への自信のなさなのか、それとも先のことへの不安なのか。ぐるぐると考えてはいるけれど、どこから手をつければいいかわからなくて。

鑑定結果を読んで、はじめて「ああ、こういうことだったのか」と思えました。

自分では言葉にできなかったことが、ちゃんと整理されて返ってきた感じ。

「そうそう、それが言いたかった」という感覚が何度もあって、読みながら肩の力が抜けていきました。

特に印象に残ったのは、「場所が合っていなかっただけ」という言葉でした。

ずっと「自分がもっとうまくやれていたら」と思っていたけれど、そうじゃなかったんだ、と。責めなくていいんだ、と思えたとき、なんだかほっとして。

鑑定を受けて、次の職場が少し楽しみになりました。

ありがとうございました。

─ ご案内 ─

職場のことで悩んでいる方、自分のやり方が正しかったのか迷っている方、次の一歩をなかなか踏み出せずにいる方は、ぜひ一度ご相談ください。


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