板挟みで迷うのは、一般的に「嫌われたくないから」と言われています。その話は、探せば見つかると思います。この記事では、もう一歩踏み込んだ話をします。
板挟みで迷う本当の理由は、自分の軸がないからです。そして、自分の軸がない人は、どちらについても、どう答えても、最後は結局舐められます。
この記事では、板挟みで迷う人がなぜ舐められるのか、そして舐められない軸の作り方までお伝えします。
板挟みで迷う人がやっている4つのあるある
まずはじめに、板挟みで迷う人がやっている4つのあるあるを挙げていきます。あなたが該当していないか、自分に当てはめて考えてみてください。
例えば、職場で、AさんとBさんが意見の食い違いで対立していたとします。そこに、あなたが居合わせて、「どう思う?」と意見を求められた時、あなたはどう答えますか。
一つ目:仲のいい方の肩を持つ
仲がいいからという理由で、その人の肩を持つパターンです。
二つ目:力のある方の肩を持つ
自分を守るために、強い方の肩を持つパターンです。
三つ目:両方にいい顔をする
「Aさんの言うことも分かる」「でもBさんの言うことも分かる」と、どっちつかずでやり過ごすパターンです。
四つ目:濁して逃げる
「私にはちょっと分からないです」と答えるのを避けるパターンです。
この4つの中に、「これ、私のことだ」と思うものはありませんでしたか。
この4つには、ある共通点があります。それは、「自分の軸がない」ということです。板挟みになったとき、自分の軸がないことが、舐められる原因になります。
では、なぜ自分の軸がないと舐められてしまうのか。ここから本題に入ります。
なぜ軸がないと舐められるのか
軸がない人は、「なぜ賛成?」「どこに賛成?」「結果、どうなると思う?」これらの質問に答えられません。
なぜなら、自分の考えで決めていないからです。
そして、答えられない姿を見て、周りは内心こう思います。
- 「この人、賢くないな」
- 「何も考えてないんだな」
- 「中身のない人だな」
軽く見られ、この時点で舐められます。
「人」で選んでいるから舐められる
さきほどの4つで言うと、一つ目の「仲のいい方の肩を持つ」、二つ目の「力のある方の肩を持つ」、これは両方とも、内容ではなく「人」で選んでいる状態です。
仲がいいから選んだ、強いから選んだ。そこに、自分の意見はありません。
だから、「なぜ賛成?」と聞かれても、答えられない。深掘りされると、何も答えられません。
すると、反対された側からも、賛成された側からも、軽く見られるようになります。
自分の意見を言わないから舐められる
三つ目の「両方にいい顔をする」、四つ目の「濁して逃げる」、これは、そもそも自分の意見を言うのを避けている状態です。
自分の意見を言わないということは、何を考えているか分からない人だと思われるということです。
すると、両方から「信用できない」と思われて、人間性を疑われます。「あの人に聞いても、自分の意見を言わないから、聞くだけ無駄」と、軽く扱われるようになります。
この4つに共通しているのは、自分の軸で答えないこと。これが舐められる本当の原因です。
軸がある人は同じ場面でどう答えるか
では、軸がある人は、同じ場面でどう答えるのでしょうか。
例えば、こう答えます。
「私はAさんの意見に賛成です。理由は、お客様目線で考えているからです。Aさんの案でいくと、長期的にはお客様の信頼が積み重なって、結果的に売上に繋がると思います」
自分の軸で答えている人は、このように、具体的な理由まで話せます。
すると、周りはこう感じます。
- 「この人、ちゃんと考えているな」
- 「軽く扱えないな」
ここがポイントです。
反対されたBさんにも、「自分の意見を持っている」のが伝わるので、舐められなくなります。
保身のための選択は、いつかバレる
実際には、どちらの肩を持った方が立場的に有利、ということもあると思います。
しかし、自分の保身のために、思ってもない方の肩を持ったとしても、そのメッキが剥がれた瞬間、賛成したAさんからも、反対したBさんからも、自分の軸を持っていないことがバレ、舐められることになります。
それなら、最初から自分の感覚を信じて、「私はこう思う」と意見を述べる方が、結果的に自分の立場を守ることになります。
これらの理由により、軸がある人は、板挟みになっても舐められないのです。
自分の軸の作り方
では、次に「自分の軸」を、どうやって作るのか。二つお伝えします。
一つ目:答え方のフォーマットを決めておく
「私は〇〇に賛成です。理由は〜だからです」
これだけです。
ポイントは、「賛成する相手」ではなく、「内容のどこに賛成か」を言うこと。
例えば、Aさんに賛成する時も、「Aさんに賛成です」ではなく、「Aさんの言っている、お客様目線で考える、という部分に賛成です」と言う感じです。
内容について賛成する。これができれば、舐められません。
「私は〇〇に賛成です。理由は〜だからです」これだけ、覚えておいてください。
二つ目:分からない時は「分からない」と言う
二つ目は、ちょっと意外かもしれません。分からない時は「分からない」と言う、ということです。
軸を持つ、と言うと、「いつも自分の意見を言わないといけない」と思いがちです。しかし、違います。
分からない時は、「分からない」と言っていいのです。
ただし、濁すのとは違います。濁すというのは、こういう答え方です。
- 「うーん…どっちもアリかな…」
- 「私にはちょっと…」
これは、軸がない状態です。
軸がある人は、こう言います。
- 「今の情報だと、判断できません。〜が知りたいです」
- 「Aさんの意見の〜の部分を、もう少し詳しく聞きたいです」
「分からない」を、ちゃんと自分の言葉で説明する。何が分からなくて、何があれば判断できるかを言う。これができる人は、軸がある人だと思われます。
というわけで、「私は〇〇に賛成です。理由は〜だからです」のフォーマット。そして、分からない時は「分からない」と言う。この2つを覚えておいてください。
自分の軸を持つこと=自分を大切にすること
最後に、一番大事な話をします。
ここまで「軸を持ちましょう」という話をしてきました。しかし、実はこれ、もっと深い話と繋がっているのです。
自分の軸を持つことと、自分を大切にすることは、同じことです。
自分を大切にできていない人は、自分の意見を大切にできない。だから、自分の軸を持てないのです。
少し、考えてみてください。
- 自分の意見を持つ、というのは、「私はこう感じる」を、自分で認めること
- 自分の意見を口にする、というのは、「私は、こう思っている」を、自分で表現すること
- 自分の意見を大切にする、というのは、自分で自分の気持ちを大切にすること
なので、自分を大切にできていない人は、自分の意見を大切にできません。
- 「私の意見なんて」
- 「私が言うべきではない」
- 「どうせ私は間違っている」
このように思ってしまい、意見を言えません。
だから、軸が持てない。そんな状態で板挟みになり、最後は結局、舐められるという流れを辿るのです。
板挟みになったとき、自分の軸を持てない本当の理由は、自分を大切にできていないことにあります。この根っこの部分を変えないと、本当の意味で板挟みから抜け出せません。
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- 板挟みで迷ってしまう自分を変えたい方
- 自分の意見を持って、堂々と答えられるようになりたい方
- 軽く扱われることなく、自分らしく生きたい方
まとめ
板挟みで迷うのは、性格の問題でも、優しさの問題でもありません。自分の軸がないことが原因です。
そして、自分の軸がない人は、どちらについても、どう答えても、最後は結局舐められます。「人」で選んでいる状態でも、自分の意見を避けている状態でも、周りからは「軸がない」と見抜かれてしまうからです。
軸を作るには、「私は〇〇に賛成です。理由は〜だからです」というフォーマットを使うこと。そして、分からない時は「分からない」と自分の言葉で説明することです。
ただ、その根っこには「自分を大切にする」という土台があります。自分を大切にできていないと、いくら軸を作ろうとしても、いざという場面で元の自分に戻ってしまいます。
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