バカにされるのは、頭が悪いからではありません。
考える軸がズレているだけです。
軸を直すだけで、今後バカにされることは格段に減ります。
この記事では、軸がズレるとはどういうことなのか、なぜズレてしまうのか、そしてどうすれば軸を直せるのかをお話しします。
考える軸がズレるとはどういうことか
最初に、バカにされる人は考える軸がズレていると言いました。
それはどういうことなのか、あるエピソードを紹介しますので、場面を想像しながら読んでみてください。
お弁当屋さんでのエピソード
A子さんはお弁当屋さんでパートをしています。
真面目で、仕事も丁寧。お客さんへの気遣いもできる人です。
ある日、店長がみんなを集めて言いました。
「最近、お昼のピーク時にお客さんの待ち時間が長くなって、クレームが増えている。待ち時間を短くするにはどうすればいいか、みんなで考えよう」
A子さんは一生懸命考えて、手を挙げました。
「待っている間にテレビを見てもらえるようにしたらどうですか?気が紛れると思います」
悪い意見ではありません。気遣いも感じます。
それを聞いて、店長は言いました。
「ありがとう。でも、待ち時間そのものを短くしたいんだよ」
A子さんはもう一度考えて言いました。
「お客さんに丁寧に声をかけたら、クレームは減ると思います」
たしかに、それでクレームが減るかもしれません。
しかしこれも、お客さんがイライラしないように「気持ちをなだめる方法」であって、「待ち時間を短くする方法」ではありません。
そのとき、別のパートのB子さんが言いました。
「人気の3品だけ、仕込みで作り置きしておけば、ピーク時の提供が早くなると思います」
店長が「それいいね」と言いました。
A子さんとB子さんの違い
A子さんは、クレームが増えていることへの対応としては、間違ったことは何も言っていません。
でも店長が聞いているのは、「待ち時間を短くするにはどうすればいいか」です。
A子さんの提案は、「お客さんの気持ちをなだめる方法」を答えているので、ズレています。
このようにズレてしまうのは、A子さんが、「待ち時間を短くする方法」という軸ではなく、「クレームを減らすにはどうすればいいか?」という軸で考えているからです。
一方、B子さんは「待ち時間を短くする方法」という軸で考えているから、的確な提案ができています。
これが考える軸がズレているか、ズレていないかの違いです。
この違いは、頭がいいとか悪いとかの問題ではないんです。
何を軸に考えるか。ただそれだけの違いです。
軸のズレが積み重なるとどうなるか
でも、この違いが積み重なると、周りの見方が変わってきます。
「A子さんは頑張ってるけど、いつもズレてるんだよなあ」という感じで、仕事を分かっていない人だと思われます。これがバカにされる原因になります。
逆にB子さんは「あの人はいつも的確なことを言うな」と一目置かれるようになります。だからバカにされないんです。
このように、考える軸が合っているかズレているかの違いで、同じパートで、同じ立場であったとしても、周りからの見え方が変わってしまうんです。
そしてA子さんはこう思います。
自分なりに考えて意見しているのに、なぜかいつもズレたことを言ってしまう。
「私って頭が悪いのかな…」だからバカにされるんだ…と思ってしまいます。
でも、違うんです。
A子さんは頭が悪いわけではありません。
考える軸がズレているだけなんです。
考える軸さえズレなければ、A子さんもB子さんのように的を射たことを言えるようになります。
PTAでの例|軸のズレは職場だけの話じゃない
これはA子さんだけの話じゃありません。
例えば、PTAで夏祭りの企画を話し合っているとき。予算が限られているという前提で考えてみてください。
考える軸がズレている人は、楽しい企画を軸にして考えます。
だから、「芸人さんを呼んで漫才してもらうのはどうですか?」と提案します。
そして他の役員さんから、「それって予算内に収まるんですか?」と聞かれて「いいなと思って言っただけで、分かりません」と答えます。
こうなると「この人は何も考えていないな」と思われて、バカにされてしまいます。
考える軸が合っている人は、予算内で収まることを軸にして企画を考えます。
だから「じゃんけん大会や手作りうちわコーナーはどうですか?これなら予算はこのくらいで収まります」と具体的な提案ができます。
これだと、的確な意見だと思われ、バカにされません。
バカにされる人に共通していること
ここまでで気づいた人もいると思いますが、バカにされる人は、前提条件を無視して発言してしまっているんです。
待ち時間の問題なら、待ち時間を短くすることが前提条件。企画の話し合いなら、予算内に収めることが前提条件。
物事を考えるときは、いかなるときも、「何を前提条件として考えなければならないのか」を一番に考える必要があります。
ここがズレていたら、ズレたことを言ってしまい、バカにされます。逆に、ここが正しければ、的確なことが言えるので、一目置かれます。
考える軸が合っている人は、前提条件が間違っていないから、何を言っても的確に聞こえるだけで、みんながみんな頭がいいわけではないんです。
なぜ考える軸がズレてしまうのか
では、なぜ軸がズレてしまうのか。
ここが大事なところです。
軸がズレる人は「この場面で何を一番に考えるべきか」を判断する練習ができていないんです。
なぜか。
子どもの頃に「自分で考えて判断する」という経験が少なかったからです。
親が何でも決めてしまう家庭
たとえば、親が何でも決めてしまう家庭で育った人は、「あなたはこうしなさい」「お母さんが決めるから」と言われて育ち、自分で考える機会がないまま大人になります。
すると大人になって「自分で考えて発言しなさい」と言われても、何を軸に考えればいいか分からない。
だから唯一自分が持っている軸、つまり「自分の気持ち」で考えるしかなくなるんです。
意見を言うと否定される家庭
他にも、自分の意見を言うと否定される家庭で育った人は「そんなこと言わないの」「余計なことを言わなくていい」と言われ続けて育ちます。
すると、発言すること自体が怖くなります。
でも大人になると発言しなければならない場面が出てきますよね。
そのとき「何を軸に考えればいいのか?」という訓練ができていないと、自分の感情で考えてしまい、結果、ズレた発言になって、バカにされてしまいます。
あなたのせいじゃない
何度も言いますが、考える軸がズレているのは、頭が悪いからではないということです。
「場面に応じて軸を切り替える」という練習が、子どもの頃にできなかっただけなんです。
考える軸がズレてしまうのは、あなたのせいというよりも、育った環境で、その練習の機会がなかっただけです。
どうすれば軸を直せるのか
じゃあ、どうすればいいか。
一つ、シンプルな方法があります。
何かを発言する前に、一瞬だけ考えてほしいことがあります。
「何を軸に考えることが正解か」
これだけです。
会議なら「会社が一番望んでいることは何か?」
企画の話し合いなら「予算内で何ができるか?」
業務改善なら「どうすれば全体がよくなるか?」
「何を軸に考えることが正解か」を一瞬考える。
そして、その軸を起点にして考えたことを話す。
これだけで、ズレた発言が、的を射た発言に変わります。
今まで練習してこなかったことをする時、最初からうまくいきません。
でも、練習すれば確実に身に付きます。意識するだけで、少しずつ変わっていきます。
ぜひ今日から、意識してみてください。
この先バカにされないために
でも、この記事だけでは限界があります。
なぜなら、「何を軸に考えればいいか」は場面によって全部違うからです。
この記事では2つの場面しか紹介できませんでした。でも日常にはもっとたくさんの場面があります。
職場で意見を求められたとき、PTAで企画を話し合うとき、友達から相談されたとき、家庭で何かを決めるとき。全部、考えるべき軸が違います。
そのたびに「この場面では何を軸に考えればいいんだろう」と迷っていたら、また同じことが繰り返されます。
そこで、日常でよくある20の場面ごとに「何を軸に考えるのが正解か」をまとめた「考える軸の正解シート」を作りました。
すべての場面に、ズレた例と正しい軸で考えた例をセットで載せています。
これを繰り返し読むことで、「この場面ではこれを軸に考えればいいんだ」という感覚が身についていきます。
この感覚さえ身につけば、どんな場面でも、自分で正しい軸を見つけられるようになります。
つまり、この先バカにされることがなくなるということです。
本気で変わりたいと思った方だけ、下のリンクから受け取ってみてください。
