今日は、娘さんのことが心配で相談してくださったお母さんのご相談をご紹介します。
「どこに行っても同じことが起きる」——そのパターンの正体と、抜け出すための一歩について、お話しします。
─ ご相談内容 ─
仮名:左江子さん
年齢:55歳
性別:女性
左江子さん(仮名)、55歳。28歳になる娘さんのことで相談したいと連絡をくださいました。
娘さんはここ数年、職場が1年ほどで変わることが続いています。理由はいつも同じで、職場の人間関係がうまくいかなくなることです。
特に、悪口を言われたり、陰でからかわれたりするような経験が重なって、「もうここにいたくない」という気持ちになってしまうそうです。
今の職場はスーパーのパートです。一緒に働く人たちから、聞こえるように悪口を言われたり、話し方を真似されたりといったことが続いています。
本人はきちんと仕事をしているつもりで、特別遅いわけでも問題を起こしているわけでもないと言っています。
それでも繰り返されるので、「自分に何か問題があるのかな」と自信を失い始めています。
左江子さんとしては、娘さんに問題があるとは思えない。でも同じことが繰り返されている現実に、「娘に何か伝えてあげたい、でも私には何もわからなくて」というのが、ご相談のきっかけでした。
─ 鑑定結果 ─
左江子さん、ご相談ありがとうございます。
娘さんのことを心配して相談してくださった気持ち、伝わってきました。
写真を拝見して、私が感じたのは——娘さんは穏やかで、周りに気を遣える方だということでした。自分から争いを起こすタイプではなく、その場の空気を読みながら、静かに自分の仕事をこなしていく。
そういう印象を受けました。
今日は、同じことが繰り返される理由と、それを変えるための一歩についてお話しさせてください。
■ 娘さんに問題はあるのか
結論から先にお伝えします。
写真を拝見した限り、娘さん自身に、悪口を言われるような問題は見受けられませんでした。
仕事への姿勢は真面目で、周りへの配慮もできている方だと感じました。それなのに悪口を言われるのは、娘さんが悪いからではないと思います。
では、なぜ繰り返されるのか。
一言でいうなら、「何を言っても言い返してこない、おとなしい人」と周りから思われているからではないでしょうか。
これは、「自分より弱い立場だと思っている人をターゲットにする」タイプの人間が、どこの職場にも一定数いるからです。そして、そういう人たちは、何も言い返してこない人を見つけると、そこに乗っかってくる傾向があります。
娘さんが特別に標的にされているのではなく、「その場で一番声を上げにくそうな人」として目をつけられているだけではないかと感じています。
これは、悪口や陰口を言う人達の人間性の問題です。
■ 悪口を言ってくる人たちの正体
少し踏み込んでお話しさせてください。
悪口を言ったり、からかったりすることで発散しようとする人というのは、実は自分に自信がありません。
自分が認められない、自分より優れた人と比べられるのが怖い——だから、自分より「弱そうに見える人」を引き下げることで、相対的に自分を上に見せようとする。
これは非常に幼い行動パターンですが、大人になっても、こういうことをやめられない人は一定数います。職場が変わっても、そういう人は必ずどこかにいるものです。
だからこそ、職場を変えるだけでは根本的な解決にはなりにくいと思います。
少し具体的な例を挙げてみます。
いじめをする側というのは「この人は何も言ってこない」と判断した相手を選ぶ傾向があります。反撃してくる可能性がある人、声を上げそうな人には、なかなか手を出しません。
スーパーのパートで、一緒に働く人たちが娘さんに対してそういった行動を取るのも、「この人は何も言わない」という判断があるからではないかと思います。
悪意があるというより、幼くて自制心がない人が、「安全そうな相手」を見つけてやっているだけの可能性が非常に高いんです。
■ 繰り返されるパターンの正体
娘さんが職場を変えるたびに同じことが起きているのは、「何も言わずに耐えて、限界が来たら辞める」という対処の仕方が変わっていないからかもしれません。
これは娘さんが真面目で穏やかな方だからです。真面目で穏やかな方ほど、「余計なことを言って職場の雰囲気を悪くしたくない」「自分が我慢すれば丸く収まる」と考えます。
でも、その優しさが、結果的に「何を言っても大丈夫な人」というレッテルを貼られる原因になってしまう…
それが、ここ数年繰り返されているパターンの正体です。
■ 今、娘さんに必要なこと
では、何をすればいいのか。
必要なのは、上司に相談することです。
「そんな簡単なこと?」と思うかもしれませんが、娘さんにとってこれは簡単ではないはずです。
「告げ口したと思われたら余計に悪くなるかも…」「上司に信じてもらえなかったら?」「大げさだと思われたら?」——そういう不安が邪魔をして、なかなか踏み出せないと思います。
でも、そこで娘さんに冷静に考えてみてほしいんです。
悪口を言ったり、からかったりするような人は、職場にとっても「問題のある人」ということを…
上司はすでに、そういう人たちのことを把握している可能性もあります。娘さんが相談することで、「やっぱりそうか」と動いてくれる可能性は十分あると思います。
「言い返す」ことと「上司に相談する」ことは、まったく別のことです。言い返すことには勇気がいりますし、その場の雰囲気をさらに悪化させるリスクもあります。
でも、上司に相談することは、職場のルールに則った正当な行動です。職場でのハラスメントを上司に報告することは、娘さんの権利であり、職場を健全に保つための行動です。
相談するときは、感情的になる必要はなく、「いつ、どんなことを言われた」という事実を、淡々と伝えるだけで大丈夫です。
正直に「辛いので何とかしてほしい」という気持ちも、正直に伝えて構いません。
娘さんは自分の気持ちを言い出せないタイプの方です。おそらく、これまで上司に相談できなかったのではないでしょうか。だからこそ、上司に伝えることがターニングポイントになるはずです。
■ 上司に相談した後のことについて
もし上司に相談して、きちんと対応してもらえれば、それで解決に向かうと思います。
でも、万が一「そんなこと気にしなくていい」「お互い様でしょ」といった対応をされたとしたら——その職場は、娘さんがいるべき場所ではないかもしれません。そのときは、辞めることも選択肢の一つだと思います。
ただ、大切なのは「相談してから辞める」ことだとです。
これまでのように何も言わずに辞めてしまうと、今後もことが起きるたびに、最終的に辞めることになります。
しかし、相談してから辞めることで。声を上げた経験が、娘さんの中に残ります。
「言えた」という感覚が、次の職場でも「何かあれば言える」という自信につながっていきます。
また同じようなことが起きた時に言えるようになると、いずれ長く勤められる仕事に就くことができるはずです。
■ 娘さんの性質について
写真から感じたのは、娘さんはとても誠実な方だということでした。
嘘をつかない。手を抜かない。人に迷惑をかけたくないという気持ちが強い。
今の職場でも、きちんと仕事をして、周りのペースに合わせながら働いている。それは、娘さんが自分のことよりも周りのことを考えられる方だという表れではないでしょうか。
そういう方は、どこの職場でも本当は必要とされると思います。悪口を言ってくる人たちとは、人間としての器が違います。
会社が本当に必要としているのは、意地悪をして場を乱す人ではなく、娘さんのような誠実に仕事をする人です。
そのことを、娘さん自身に自信を持って知っていてほしいと思います。
誠実さをそのままに、「おかしいことはおかしい」と言える強さを、少しずつ育てていってほしいと思います。
それは、娘さんが自分を守るために必要な力だと思います。
■ 左江子さんへ
最後に、左江子さんへ。
娘さんが自信を失いかけているとき、「私には何もわからない」と感じながらも相談してくださいました。その行動が、すでに娘さんへの大きな支えになっていると思います。
娘さんに伝えてほしいことが一つあります。
「あなたは悪くない。ただ、声を上げる練習をする時期に来ているよ」
これだけでいいと思います。責めるのではなく、背中を押す言葉として、伝えてあげてください。
左江子さんが今回一歩踏み出して相談してくださったように、娘さんにも一歩踏み出してほしいと思います。その勇気を、そっと後押ししてあげてください。
娘さんが一歩踏み出したとき、きっと何かが変わり始めると思います。
─ ご感想 ─
鑑定結果を読んで、娘が悪くないとはっきり言ってもらえて、まずほっとしました。
上司に相談することを指摘されて、「やっぱりそこか」と思いました。Takaさんがおっしゃるように、娘はおそらくまだ上司に何も言っていないと思います。そういうのが本当に苦手な子なので。
「上司に相談しなさい」とは、私も以前から娘に言っていました。でも、なぜ相談することが大事なのか、相談することで何が変わるのか、そこまでは伝えられていなかったんです。
だから娘も、言う気持ちにはなれなかったのかもしれません。
鑑定結果を読んで、その理由がはっきりわかりましたので、さっそく娘に話しました。
娘は「頑張って上司に話してみる」と言ってくれました。一歩踏み出してくれそうで、本当によかったです。
─ ご案内 ─
お子さんのことで悩んでいる方、どう声をかければいいかわからなくて困っている方、一度ご相談ください。
写真から、本人も気づいていない性質や、繰り返されるパターンの原因をお伝えします。

