一見、優しくて感じのいい“あの人”。でも、実はその人、あなたを、苦しめているかもしれません。
今日は、「いい人を演じている人」の裏側についてお話しします。
一見すると、すごく優しくて、気が利いて、周囲に気を配れる人。
でも、なぜか一緒にいると疲れる。
話していても、本音が見えない。
気づけば自分が気をつかってばかりで、モヤモヤしている。
そんな相手に心を振り回されて、疲弊してしまう人が本当に多いです。
そこで今回は、「いい人を演じている人に共通する特徴」を10個まとめてご紹介します。
それぞれの裏にある心理や、なぜ気づきにくいのか、そしてどう付き合えばいいのかなど、お話していきます。
私がこれまで3,000件以上の悩みに向き合ってきた中でも、「いい人を演じている人の心理」は、とても深く根があるテーマでした。
それでは、『いい人』を演じてる人の裏の顔とその特徴10選をじっくりお話ししていきます。
いい人』を演じてる人の裏の顔とその特徴10選
特徴①:いつも“いい顔”をする
このタイプの人は、どんな場面でも笑顔を絶やさず、親切で、丁寧な言葉づかいをします。
誰からも「感じのいい人」と思われるようにふるまうのが特徴です。
でも、その心には、「嫌われたくない」という強い恐れがあります。
だから、どれだけ疲れていても笑顔を作り、嫌なことがあっても「大丈夫」と言ってしまう。
感情を抑えて、無理にいい人を演じ続け、ストレスがどんどん溜まっていきます。
そしてある日、限界がきて、急に態度が冷たくなる・陰口を言うといった“裏の顔”が出てきます。
特徴②:人によって態度が変わる
このタイプの人は、目上の人や立場のある人には、愛想よく接します。
でも、自分より相手が格下だと判断した場合、急に態度が横柄になったり、冷たくなる裏の顔を持っています。
こうした態度の裏には、「評価されることへの強い執着」があるので、相手に良く思われることで、自分にメリットがあるときは、愛想よく接します。
逆に、自分にとってメリットがないときは、素っ気ない態度をします。
打算的な人間であることがわかる人にはわかるので、人が離れていくことも少なくありません。
特徴③:「察してアピール」が多い
このタイプの人は、普段はとても感じがよく、笑顔で控えめに接します。
自分から主張することは少なく、まわりからは「優しい人」と思われていることも多いです。
でも心の中では、「わかってくれるよね?」という気持ちを強く持っていて、自分の本音を言わずに、相手に察してもらうことを期待しています。
「これくらい気づいてくれてもいいのに」
「私がこんなにやってるのに、なんで気づかないの?」
そう思いながらも、言葉にはしません。
もしあなたが相手の気持ちを察することができなければ、急に不機嫌になったり、距離を取るような裏の顔を持ってます。
このタイプの人は、表面上は優しく見えても、実際には、察してくれないことへの怒りを抱えていることがあるから怖いです。
特徴④:自己否定が多い
このタイプの人は、普段から「私なんて全然ダメ…」といった、自分を卑下する言葉をよく口にします。
一見すると、謙虚でいい人に見えますが、こうした自己否定の裏には、「そんなことないよ」と言ってもらいたい気持ちが隠れています。
人から「そんなことないよ、大丈夫だよ」と言ってもらえるのを期待して、安心させてもらおうとする裏の顔を持っています。
こうしたフォローを何度も求められると、“見えない圧”を感じるので、付き合いがしんどくなります。
特徴⑤:なんでも引き受ける
このタイプの人は、周りから頼まれたことを断らず、「私がやるよ」と何でも引き受けます。
責任感が強くて、親切な人に見えますが、何でも引き受けてしまうのは、「役に立たないと自分には価値がない」という心理が隠れているからです。
そのため、思ったほど感謝されなかったときは、不満を溜めています。
その不満が限界を超えると、ある日突然態度が急変する裏の顔を持っているので、こういうタイプの人と付き合うときは、感謝を伝えることを忘れないようにしてください。
特徴⑥:見返りを求める優しさ
このタイプの人は、一見するととても親切で、人のために一生懸命動いてくれるように見えます。
「何かあったら言ってね」と言ってくれるので、「頼りになる人」という印象を受けると思います。
しかし、付き合っていくうちに、「この前○○してあげたよね?」
「私がどれだけ手伝ったか分かってる?」と、あとから恩を着せてくる裏の顔を持っています。
このタイプの人は、期待通りの見返りがないと、不満を抱きます。
その不満が溜まると、相手を責めるようになります。
恩着せがましい発言をする人の世話になると、あとあと面倒なので、距離を置きましょう。
特徴⑦:感情が一定すぎる人
このタイプの人は、大人しくていい人に見えます。
一見すると、心が安定している印象を受けると思いますが、付き合っていくうちに、「何を考えているのかわからない」と、感じるようになります。
このタイプの人は、感情が一定すぎるのではなく、自分の感情を表に出すのが怖かったり、弱みを見せたくない気持ちが強いから、あえて感情を出さないようにしているだけです。
何も言わないから周りの人は気づきませんが、静かに憎悪を膨らませ、憎しみで一杯の裏の顔を持っていることがあります。
ある日突然、人が変わったように暴れ出す、怖さを持っているので注意が必要です。
特徴⑧:いつも“いいよ”と言う人
このタイプの人は、どんなときでも「いいよ」「大丈夫だよ」と言ってくれます。
いつもニコニコしていて、まわりに合わせます。
一見すると、とても“いい人”に見えます。
このタイプの人は、自分の本音を言うことで空気が悪くなるのが怖いと思っています。
だから、本当はよくなくても「いいよ」と言ってしまうんです。
しかし、付き合いが長くなると、ある日突然、キツい言い方をされたり、誘いを断られるようになったりします。
それまで何も言ってこなかった分、態度に表れた時には修復は難しいです。
合わせてばかりいる人の裏の顔は、実は“本音を押し殺して我慢を続けている人”であることが多いんです。
特徴⑨:人一倍頑張る人
このタイプの人は、いつも一生懸命で、まわりからは「頑張り屋さん」「まじめでいい人」と思われることが多いです。
でも、ちょっとしたことでも評価されなかったときに、不機嫌な態度をとったり、人が褒められているのを見て、嫉妬したりすることがあります。
実はこのタイプの人は、人一倍がんばっている分、認めてもらえないと不満がたまり、急にキレたりします。
人一倍頑張っている人は、「褒められたい」「認められたい」という気持ちを強く持っていることがある。
それが、このタイプの“裏の顔”です。
努力の裏は、「自分の存在を保つために頑張っている」という気持ちが隠れていると、
気づかぬうちに“見返りを期待する頑張り方”になってしまうこともあるんです。
(続きます。次のメッセージで最後の特徴⑩と締め部分をお送りします)
続きです。最後の特徴⑩と締め部分をブログ用に見出し・改行を整えて仕上げました。
特徴⑩:面倒な役回りを率先して引き受ける人
このタイプの人は、「私がやるよ」「私がやらなきゃ誰もやらないし」と言って、面倒なことを率先して引き受けます。
まわりから見ると、「いい人」に見えますが、でも、本当は引き受けたい訳ではありません。
このタイプの人は、面倒なことを引き受けたいのではなく、
“面倒な役を引き受ける優しい人”という立場に身を置くことで、周囲との関係を保とうとします。
だから、面倒な役回りを自分から引き受けたにも関わらず、心の中では
「みんな私をいいように使って!」と不満がたまっていきます。
そしてある日突然、「もう無理」「私ばっかり損してる」と、怒りが爆発することがあります。
損な役回りを引き受ける優しさの裏に、被害者意識を持っているという裏の顔があります。
「いい人を演じる人」に振り回されてしまう理由とは?
ここまで、いい人を演じている人に共通する10の特徴を紹介してきました。
どれも一見「優しそう」「気が利く」と思えるものばかりですが、
その裏には、人間関係をこじらせる“本音”が隠れていることもあります。
ではなぜ、こうした「いい人を演じる人」に振り回されてしまう人が多いのか?
一見「いい人」に見える人の中には、じつは、さきほど紹介したような“裏の顔”を持っている人もいます。
「いい人そうだから」と安心して付き合っていると、気づいた時には、
自分の気持ちや時間、エネルギーが奪われていることもあります。
最初は「助かるな」「優しい人だな」と思っていたのに、
気づけば、その人に合わせることが当たり前になっていたり、
断るときに必要以上に罪悪感を感じたり…。
相手が直接的に責めてくるわけではないのに、あなたの中で
「こうしないといけない」というプレッシャーがどんどん大きくなっていませんか?
気づけば、自分の方が気をつかいすぎて疲れていた…
そんなふうに感じたことはありませんか?
振り回されやすい人に共通する「思考のクセ」
こうした“いい人を演じている人”に振り回されやすい人には、共通した思考のクセがあります。
例えば、
- 自分の気持ちより、相手を優先してしまう
- 嫌われないように、つい笑ってごまかしてしまう
- 「自分が我慢すればいい」と思ってしまう
- 「相手に迷惑をかけたくない」と思って何も頼めない
- 空気を読みすぎて、自分の意見を飲み込んでしまう
これに該当する人は、やさしい心の持ち主であることに間違いはありません。
ただ、そのやさしさの裏には、
「自分の気持ちは後回しでいい」という無意識の思考のクセが潜んでいることに、あなたは気づいていますか?
それではいつまで経っても「自分の人生」を生きることはできず、
誰かの期待に応えるためだけの人生になってしまいます。
自分が本当に望む生き方や、心から安心できる関係性は、
「いい人」を演じている限り、手に入らないんです。
むしろ、そうやって“人に合わせ続けるクセ”が、
あなたの人生の足を引っ張っていることに、気づく必要があります。
問題の本質は「相手」ではなく「自分の思考」
でも、気づけていないから、人に合わせすぎて疲れたり、
本当は断りたいのに言えなかったり、
自分ばかり我慢しているように感じてしまうのではないでしょうか?
実はこうしたしんどさの多くは、相手との関係性だけではなく、
自分の内側にある“思考のクセ”から生まれていることが少なくないんです。
私自身、これまで3,000件以上の悩みに向き合ってきましたが、
「人間関係のしんどさ」の根本にあるのは、多くの場合“相手”ではなく、“自分の思考のクセ”が原因です。
「どうせ分かってもらえない」
「期待に応えないとダメ」
「本音を言うと嫌われる」
「迷惑をかけるくらいなら、自分が我慢したほうがいい」
「自分の気持ちより、相手を優先しないといけない」
こうした思い込みが、あなたをどんどん追い込んでしまっているのではないでしょうか?
思考のクセに気づくことで、関係性は変わる
でも、裏を返せば、その“思考のクセ”に気づくことができれば、
人間関係はもっとラクに、もっと自然にできるようになるということです。
まとめ
本当は無理して笑わなくてもいいし、断っても、嫌われるわけではない。
自分の気持ちに正直になることが、結果的に人間関係をよりよくしてくれることもあるんです。
「いい人を演じている人」には、表の顔と裏の顔があります。
一見すると優しくて思いやりのある人に見えるけれど、その行動の裏には、
不安や恐れ、承認欲求、被害者意識といった“見えない感情”が隠れていることがあります。
そして、そうした人に振り回されてしまう人にも、共通する「思考のクセ」があります。
それは、自分の気持ちより相手を優先してしまうクセ、
本音を飲み込んでしまうクセ、
人に嫌われないように頑張りすぎてしまうクセです。
でも、そのクセに気づければ、人間関係は大きく変わります。
無理して“いい人”を演じなくても、
ちゃんと本音を伝えても、
あなたの価値は何も変わりません。
大切なのは、
「誰かに合わせて生きる」のではなく、
「自分の気持ちを大事にしながら、人と関わる」ことです。
このブログを通して、少しでも自分の心に目を向けるきっかけになればうれしいです。
そして、もし「自分も思い当たるかも…」と感じた方は、
これを機に、自分の思考のクセを見つめ直してみてください。
あなたの人生は、あなた自身が心地よく生きるためのものです。
誰かの期待に応えるためだけの人生にならないように、自分の気持ちを大切にしていきましょう。