断れない人が自然と断れるようになる方法|罪悪感の正しい扱い方

断りたいのに断れない。

そんなあなたに、断れるようになる具体的な方法をお伝えします。

断ることが苦手な人の多くは、「断るにはこう言えばいい」とか、「相手を傷つけない断り方」みたいなテクニックばかり学ぼうとします。

または、断れないことを「つらいよね」「あなたは悪くないよ」と共感してくれる動画を見て、少しでも気持ちを楽にしようとします。

それも必要なことだと思います。

でも、一番大事なのは、意識しなくても自然と断れるようになることだと思いませんか?

テクニックは、いざ本番になると頭から飛んでしまうし、癒しは長く続かないし、結局何も変わらないまま時間だけが過ぎていきます。

意識しなくても自然と断れるようになるには、なぜ断れないのか。断れる人は何が違うのか。この仕組みを理解することなんです。

仕組みを理解すれば、テクニックも癒しも必要ありません。

今日は、断れるとはどういうことなのか、そして、具体的にどうすればいいのかを、3つのステップでお話しします

目次

「断れる」の本当の意味

まず、断れるとはどういうことなのか。

多くの人は、きっぱりNOと言えることや、理由をはっきり伝えられることだと思っていると思います。

確かにそうなんですが、断れない人が断れるようになるには、これだけの理解では足りないんです。

断れる人が自然とやっているのは、罪悪感があっても自分の気持ちを優先することです。

「えっ、罪悪感があっても?」って思いましたか?

はい、そうなんです。

断れない人は、「断ったら悪いかな」「断ったら申し訳ない」と思ってしまいます。

だから、罪悪感が出てきて、結局断れなくなるんです。

でも、断れる人は、罪悪感を感じても断れる。

これが「断れる」ということです。

具体的にどうすればいいのかは、後ほど3つのステップでお話ししますね。

断れるようになると起こる3つの嬉しい変化

では、断れるようになると、どうなるのかというと、3つの嬉しい変化が起こります。

変化①:人が離れていく

断れるようになると、人が離れていきます。

「えっ、それって悪いことじゃない?」と思うかもしれませんが、これは良いことなんです。

なぜなら、離れていく人は、あなたを都合よく利用していた人たちだからです。

あなたが断れなかったから、甘えてきた。頼めば引き受けてくれるから、何度も頼んできた。そういう人たちです。

この人たちは、あなたが断れるようになると、「この人は思い通りにならない」と思い、離れていきます。

その代わり、あなたを利用する気のない人が残り、そういう人との縁が深くなっていきます。

悪縁が切れ、良縁が増えるとてもいい変化が起こります。

変化②:あなたの人生を生きられる

断れるようになると、あなたの人生を生きられるようになります。

今まで、嫌な頼みごとに使っていた時間が自分に戻ってきます。

本当はやりたくないことに時間を使っていたのが、自分のやりたいことに時間を使えるようになったり、ずっとやりたかった趣味を始めることもできますし、会いたかった人に会いに行く時間もできるかもしれません。

とにかく、自分を大切にする時間が持てるということです。

そして、今まで、断ることができずに人に合わせて生きていた人が、「私はこれがしたい」「私はこう生きたい」と、自分の気持ちで生きられるようになります。

変化③:対等な関係が築ける

人との関わりにおいては、対等な関係が築けるようになります。

断れるということは、自己主張できるということです。

すると、相手はあなたのことを「自分の意思を持っている人」だと認識します。

その結果、1人の人として尊重され、対等に扱ってもらえるようになります。

逆に、断れない人は、どう見られるか。

「何も言い返せない人」「何でも言うことを聞く人」だと思われてしまいます。

すると、軽く扱われたり、雑に扱われたりするんです。

でも、断れるようになると、そういう扱いを受けなくなり、対等な人間関係が築けるようになります。

断れるようになる3つのステップ

では、ここから断れるようになるための具体的な方法をお伝えします。

断れるかどうかの分かれ目は、罪悪感があっても断ることができるかどうかです。

なぜそれが分かれ目なのかというと、断れない人は、罪悪感が出てきた時点で「やっぱり断るのをやめよう」となってしまうからです。

でも、断れる人は、罪悪感があっても「それでも私は断る」って決められるんです。

では、断るためのコツや気をつけておきたいことを、3ステップでご紹介していきます。

ステップ①:やんわり断る

断れない人は、「断ったら悪いかなあ」「嫌な気持ちにさせたくないしなあ」と、断ることに強い罪悪感を感じます。

断ることへの罪悪感を少しでも減らすには、やんわり断ることです。

「無理です」「嫌です」「やりたくありません」

このようにハッキリ断ろうとすると、「冷たいよなあ」「嫌な人やと思われるよなあ」と罪悪感を感じて断りにくいです。

この罪悪感を、やんわり断ることで少しでも和らげることができます。

例えば、いつもなら「わかりました」と引き受けていたところを、「今忙しいから、手が空いてからでいいですか?」と言ってみる。

たったこれだけでいいんです。

「無理です」とハッキリ言うと角が立ちますが、「今忙しいから、手が空いてからでいいですか?」であれば、手伝いたい気持ちはあるけど今は無理です、というニュアンスに聞こえます。

だから、同じ断るでも角が立たないので断りやすいです。

他にも、「今回は無理」ではなく「ごめん、今回は難しいかも」とやんわり断ったり、 「今日は無理」ではなく「今日はしんどいから、また今度ね」とやんわり断ったり、 「残業できない」ではなく「ちょっと予定が入ってて残業は難しいです」とやんわり断ることもできます。

このように、やんわり断る言葉を繰り返しているうちに、だんだん断ることへの抵抗が減っていきます。

ステップ②:理由を詳しく説明しない

やんわり断る時に、理由を詳しく説明しないことが大切です。

例えば、「シフトを代わってもらえない?」と言われた時、理由を詳しく説明しない方がいいんです。

「その日は朝から親の病院に付き添わないといけなくて、その後も用事があって、無理なんです」と長々と説明してしまうと、相手に説得する隙を与えてることになります。

相手によっては、こんなことを言ってきます。

「病院の付き添い終わった、午後から出勤できるんじゃない?」

「用事って何? それ、ずらせるんじゃない?」

このように、理由を詳しく言えば言うほど、あなたを説得しようと、「じゃあこうすれば?」と言ってきます。

こうなると、断る理由がなくなるまで追及されます。

相手に説得される隙を与えないためにも、「ちょっと予定があって難しいです」とシンプルな理由で断った方が、「じゃあ仕方ないね」と思ってもらいやすいです。

家族のように深いつながりがあるなら別ですが、そもそも、赤の他人に詳しく説明する義務はないので、これでいいんです。

ステップ③:罪悪感は消えないと知っておく

ここまでのステップを実践すると、やんわり断れるようになってきます。

でも、ここで必ず感じることがあります。

「断ると、罪悪感が消えないんです」

でも、ここで知っておいて欲しいことがあります。

罪悪感は消えません。

「えっ、消えないの?」って思ったかもしれませんが、はい、消えないんです。

でも、それでいいんです。そこは通るべき道なんです。

私だって断る時、罪悪感がないわけではありません。

むしろ、罪悪感を全く感じなくなったら、それはそれで人としてどうなんやろ?って思いません?

例えば、私も誘いを断る時、「断ったら悪いなあ」「嫌な奴と思われたかも」こんなふうに思います。

でも、それ以上に、自分の気持ちを大切にする方が上回っているから断れるんです。

せっかく誘ってくれたのに断って悪いなあとは思いますが、行きたくないんやから仕方ないやん、と思っています。

嫌な奴と思われたかもと思っても、それならそれでいいわと思っています。

このように思えるのは、自分の気持ちを一番大切にしているからです。

罪悪感はあるけれど、自分の気持ちに従うことが一番大事なことだと思っていると、断ることができ、罪悪感を引きずらないんです。

「罪悪感があるから、断るのをやめよう」こうなると、また元に戻ってしまいます。

そうじゃなくて、「罪悪感はあるけど、私は断りたい」という自分の気持ちを優先することが大切なんです。

もしあなたにとって本当に大切な相手や、本当に行きたい誘いなら、断りたいとは思わないですよね。

断りたいと思っている時点で、あなたにとって断っていいことなのかもしれません。

罪悪感はあって当たり前だと分かった上で、断ってみてください。

断れる人生を手に入れるために

今日は、断れるようになる方法についてお話ししました。

断れるとは、罪悪感があっても自分の気持ちを優先できるということ。

そして、具体的な方法は3つ。

ステップ①:やんわり断る
ステップ②:理由を詳しく説明しない
ステップ③:罪悪感は消えないと知っておく

この3つを意識して、少しずつ実践してみてください。

最初は怖いかもしれません。罪悪感もあると思います。

でも、その先には、 人に振り回されることなく、 自分の人生を生きられる日が来ます。

断れない人は「他人軸」で生きている可能性が高いです。

他人軸とは、自分の気持ちより、相手がどう思うかを優先してしまう生き方のことです。

でも、自分軸に変われば、人に振り回されることなく、自分らしく生きられるようになります。

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