スピリチュアルに癒されるほど、現実は苦しくなる理由

スピリチュアルに癒されるほど、現実は苦しくなっていきます。

今日は、その理由をお話しします。

こんなふうに感じたことはありませんか?

  • スピリチュアルに救われたのに、気づけば、また同じ悩みを繰り返している
  • 癒されているはずなのに、現実は苦しいまま

でも、それはあなたが間違っているからではありません。

多くの人が気づいていない、“癒しと現実を動かす仕組みの違い”があるんです。

今日はその構造を、わかりやすくお話しします。

そして、「癒し」から一歩進んで、“現実を動かす側の自分”になるためのヒントをお伝えします。

目次

スピリチュアルに癒されたのに、なぜまた苦しくなるのか

スピリチュアルに出会って、「救われた」「心が軽くなった」と感じた人は多いと思います。

私もそうでしたが、それは、ずっと我慢してきた気持ちや、誰にも言えなかった苦しみを、「そのままでいいよ」と受け止めてもらえるから、癒されるんですよね。

私は人生がどん底だった頃、スピリチュアルの言葉に何度も励まされて、なんとか心を保っていた時期があります。

「大丈夫」「あなたは守られている」その言葉を聞くたびに、安心できました。

でも、ある時、こう思ったんです。

「癒されているのに、現実は何も変わらない。守護霊様…なんで…?」と

気づけば、相変わらずどん底の日々。何一つ悩みは解決することはなく、来る日も来る日もスピリチュアルに癒しを求めて、同じ苦しみを繰り返していました。

心は救われても、現実は悪くなるばかり。その時、私は思ったんです。

「癒されても現実は何も変わらない」と・・・・

あなたも私のように感じたことはないですか?

スピリチュアルが持つ「大切な役割」

ここで誤解してほしくないのは、「スピリチュアルが悪い」という話ではないということです。

スピリチュアルには、心を癒す力があります。人によっては、それが必要な時期もあるんです。

スピリチュアルは、傷ついた心を癒す“手段のひとつ”。泣いて、許して、受け入れる。このステップは、深く傷ついた人が立ち直るために欠かせない過程です。

ですので、スピリチュアルは“必要としている段階にいる人”にとって、とても大切な役割を果たしています。

ただ――問題はここからです。

スピリチュアルで癒されることはできます。でもスピリチュアルでできるのはそこまでです。スピリチュアルの癒しに“依存”した状態が続くと、現実を変える力が確実に弱まっていきます。

結果として、現実を変えることができずに、苦しみ続けていく人をたくさん生んでしまっています。

「癒し」と「現実変化」は別の仕組み

癒しは、“心の回復”。でも、現実を変えるのは、“思考の使い方”です。

たとえば、「私は愛されている」と信じていれば、たしかに安心感は生まれます。

ですが、自分の中にある“思考のパターン”が変わっていなければ、現実を変えようにも、何をどうしていいのか分からないままだったり、分かっていても、一歩を踏み出すのが怖くて行動できないということが起こります。

その結果、同じ現実を繰り返してしまうんです。

たとえば

  • いつも人に合わせてしまう
  • 嫌われないように我慢してしまう
  • 自分らしさがわからない
  • 自分を信じられない
  • 自信が持てない

こうしたことは、どれだけ癒されても、「思考の使い方」が変わらない限り、変わることはありません。

どれだけスピリチュアルに癒されても、思考の使い方をわかっていなければ、その先には進めないんです。

そして、スピリチュアルを続けているうちに、私はあることに気づいたんです。

「癒されているはずなのに、生きづらさだけが増えている…」
このことに気づいた瞬間、「このままじゃダメだ」と思ったんです。

もしかすると、あなたも、その違和感を感じているのではないでしょうか。

スピリチュアルの癒しに偏ると、現実が悪くなる理由

実は、スピリチュアルの癒しに“偏る”と、現実が悪化していくことがあります。

どういうことかというと、癒しを求め続けるうちに――「行動」や「選択」を止めてしまうからです。

「私はまだ癒されていないから、今は何もできない」
「宇宙の流れに身を任せよう」

そんなふうに言いながら、本当は「行動するのが怖い」だけだったりします。

でも、スピリチュアルの世界では、行動できない自分を“そのままでいい”と受け入れてもらえる。それが心地よくて、どんどん動けなくなっていくんです。

癒しに依存した状態が長く続くと、“自分で考え、行動する力”が少しずつ弱まっていきます。

その結果、現実がどんどん悪くなっていく。

私はその沼にハマって、生きることをやめようとした時期がありました。

あの時、私を救ったのは――「癒し」ではなく、「行動」でした。

次は、癒しで現実が変わらないことに気づいた人が、行動できるようになるために、何が必要なのかをお話しします。

癒しのあとに必要なのは「理解」

  • いつも人に合わせてしまう…
  • 嫌われないように我慢してしまう…
  • 自分らしさがわからない…
  • 自分を信じられない…
  • 自信が持てない…

こういうことで悩んでいると、スピリチュアルではよくこう言われます。

「あなたは人の気持ちが分かる“光の存在”なの」
「あなたは“エンパス”だから仕方ない」
「あなたは“地球を癒す使命”を持って生まれてきたの」

そんな言葉に救われることもあります。
でも、スピリチュアルの癒しにはその先がないんです。

癒しの時間も確かに必要です。でも、行動できるようになるために必要なのは“理解”です。

実際のところ、これらは“目に見えない世界のせい”ではなく、これまで生きてきた過程の中で作られたものです。本当の原因は、あなたがこれまでどう生きてきたか――その中にあります。

自分を変えるために必要なのは、これまで生きてきた過程の中に原因と結果があるという、“理解””から始まります。

なぜ自分がこうなってしまったのか。その構造を理解できたとき、「じゃあ、こうすれば変えられる」という発想が生まれます。

そしてその発想が生まれた瞬間、“癒し”で終わっていた人生が“成長”へと変わり、自分で現実を動かせるようになるんです。

私がスピリチュアルをやめた理由

ご存知の方もおられると思いますが、私は以前、スピリチュアルカウンセラーをしていました。

でも、ある時、気づいたんです。

人は、スピリチュアルに依存すればするほど、自分で考えられなくなり、自分の人生を見失っていくことに。

私が本当にやりたかったのは、生きづらさを感じている人が、自分で考え、決断し、たくましく生きていく力を取り戻すこと。

そのためには、“思考”を変える必要がある。

そう気づいてから、私はスピリチュアルを離れ、マインドセットコーチとして「思考の使い方」を伝えるようになりました。

癒しは心を休めてくれます。でも、現実を変えるには、「なぜそうなっているのか」を理解し、「どうすれば変えられるのか」を考える力が必要なんです。

この自分で考えて決断する力が、現実を動かす力に変わるんです。

癒しから、理解と成長のステージへ

癒しは、心を休めるために必要なステップ。でも、そこにとどまっていると、現実は動かないどころか、少しずつ止まっていきます。

もしあなたが今、
「癒されても、現実は変わらない」
「自分を変えていきたい」
と感じているなら、もう“次の段階”に来ています。

癒しから、理解と成長のステージへ進む“第一歩”として、今のあなたの「生きづらさ」がどこから来ているのか、一度、知ってみませんか?

【生きづらさの正体がわかる心のチェックリスト】を活用してみてください。

生きづらさの“正体”が分かると、現実を動かすためのヒントが見えてきます。

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