変わりたいのに変われないのは脳の仕組み|自分を大切にできない人の共通点

今日は、変わりたいのに変われない仕組みについてお話しします。

仕組みが分かれば、変わるために何をすればいいのかが分かります。

変わりたいのに、変われない。

それは当然なんです。

なぜなら、無意識のうちに脳が「変わらなくていい」とブレーキをかけるから。

「もっと自分に自信を持ちたい」
「人の目を気にしないようになりたい」
「断れる自分になりたい」
と思って頑張る。

本も読んだ。動画も見た。「よし、明日から変わろう」と決意した。

でも、気づいたらまた元に戻っている。

「なんで私は変われないんだろう」
「私は意志が弱いのかな」

、、、違います。

意志の強さの問題ではないんです。そこには変われない仕組みがあるんです。

目次

変われない2つの仕組み

変われない仕組みは、大きく分けて2つあります。

変われない脳の仕組み

まず1つ目は、脳の仕組みです。

私たちの脳は「変化=危険」と認識します。

ちょっと考えてみてください。

たとえば、介護の仕事を20年続けてきた人がいるとします。

本当はアパレル業界に憧れがあったとしても、簡単に転職できますか?

憧れはあっても、畑違いのアパレル業界に飛び込むより、慣れた介護職を続けておこうと思いますよね。

他にも、結婚生活を20年続けてきた人に、離婚してやり直したい気持ちがあったとしても、離婚した後どうなるか分からないから、我慢しておこう、と思いますよね。

これが脳の仕組みなんです。

自分を変えなくても、ここまで生きてこられたという実績を、脳は「安全」と判断します。

だから、変わろうとすると、脳がブレーキをかけます。

「変わらなくても生きてこられたでしょ」
「わざわざリスクを取る必要ある?」

こうやって、脳は現状を維持しようとします。

これを「現状維持バイアス」と言います。

これは大きな決断だけじゃなく、日常の小さなことでも同じです。

たとえば、断れない自分を変えたいとします。

「今度こそ断ろう」と決意する。
よし、次に頼まれたら絶対に断るぞ。

でも、いざその場面になると、断れない。これは、意志が弱いからではないんです。

脳が、ブレーキをかけているんです。断って関係が壊れたら怖いなあ、断らなければ安全は確保できると、脳が判断しているから、断らない選択をしてしまうんです。

脳の自然な働き、現状維持バイアスがあなたが変わるのを邪魔しているんです。

変われない思考の習慣

2つ目の仕組みは、思考の習慣です。

長年続けてきた考え方は、無意識に繰り返されます。

たとえば、何かを頼まれたとき、自分がどうしたいかを考える前に「断ったら嫌われるかな」が先に浮かぶ。

誰かが不機嫌そうにしていると「私のせいかな」と思う。

自分の意見があっても「波風立てたくないから」と黙っている。

誰かに褒められても「いやいや、そんなことないです」と否定してしまう。

人と比べて「あの人はできてるのに、私は」と落ち込む。

長年この考え方をしてきた人は、習慣になっています。

この考え方を変えようと思っても、習慣が勝ってしまいます。

人がなかなか変わることができないのは、今ご紹介した、脳がブレーキをかけることと、長年の思考の習慣が働くからです。

苦しくならない変わり方

ここでもう一つ大事なことがあります。

変わろうとする時、苦しくなる人と苦しくならない人がいます。苦しくなれば現状維持バイアスが強く働くので、変わることはできません。

現状維持バイアスに邪魔されないためには、苦しくならないように変わる必要があるんです。

変わろうとする時、苦しくなる人と苦しくならない人は、何が違うのか。

考え方の違いです。

苦しくなる人は、最初から完璧を目指します。

「断れる自分になる」と決めたら、全部断れないとダメだと思う。一回でも断れなかったら「やっぱり私はダメだ」と自己否定する。

これだと、変わろうとするたびに苦しくなります。

一方、苦しくならない人は、少しの変化を肯定します。

最初からうまくできるはずがないという前提で変わろうとします。

「今日は断れなかったけど、断りたいと思えた。それだけでも進歩だ」というように、断れなくても、断りたいと思えた自分を肯定しているわけです。

私が変われたのも、これでした。

私は昔、YouTubeなんて自分には無理だと思っていました。

話すのが苦手。人前に出るのが苦手。こんな自分がYouTubeなんてできるわけがない。

でも、この仕事で食べていくにはやるしかないと思って、勇気を出して始めてみたんです。

このチャンネルは3つ目のチャンネルで、当時のチャンネルはないですが、それはそれは、最初は本当にひどかったです。

緊張して上手く話せない。無表情で棒読みで、どもってばかりで、10分の動画を撮影するのに、2時間以上かかり、見返すのも恥ずかしい出来栄えでした。

動画をアップするときも、勇気がいりました。もしかして、お客さんが減るんじゃないかなと思いました。そしたらほんまにその予感が的中して、私を見て幻滅した人達が離れていき、仕事が激減したんです。

それでも私は自分を否定しませんでした。

なぜなら、絶対YouTubeなんて無理だと思っていた自分が、YouTubeをはじめたのは凄いことだと思ってましたし、10本20本30本と動画を出していくうちに、少しずつ話せるようになっていく自分を、最初より成長していると肯定していました。

もし、あのとき、みんなのように上手く話せない。やっぱり自分には無理や。と、できない自分を否定していたら、私はYouTubeをやめていました。

変わろうとした時にできない自分を否定していたら、苦しくなって続けられなかったです。

少しの変化を肯定し続けてきたから、ここまで続けてこられたんです。

変わるために必要なのは、完璧を目指すことではありません。

少しの変化を肯定することです。

これが、苦しくならずに変わるための考え方です。

自分を大切にするためのヒント

今日の話をまとめます。

変われないのは意志が弱いからじゃありません。

脳が変化を危険と判断してブレーキをかけている。

そして長年の思考の習慣が自動で動いている。

この2つの仕組みがあるから、変われないんです。

さらに、完璧を目指して自己否定すると、脳の抵抗がもっと強くなる。

頑張るほど苦しくなって、変われなくなる。という悪循環が起きます。

じゃあどうすればいいのか。

少しの変化を肯定することです。

最初からうまくできるはずがない。という前提で、少しでもできたことを認めてあげる。

変われない自分を責めるんじゃなくて、変わろうとした自分を肯定する。

これが、苦しくならずに変わるための考え方です。

そして、この考え方ができると、脳の抵抗も弱まります。

少しの変化でいいと思えたら、焦らなくなるからです。

これが、変わるための正しいアプローチです。

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