「また同じようなことで悩んでいる…」 「いいかげん変わりたいのに、変われない…」
そんなふうに思っているあなたへ。
あなたが、どれだけ頑張っても変われないのは「努力不足」でも「意志の弱さ」でもありません。
本当の原因は、**無意識に身についた“あるクセ”**にあります。
今日はその【クセの正体】と、そこに気づくだけで人生がラクになる理由を、わかりやすくお話しします。
繰り返す悩みには共通点がある
どうも、Takaです。
こんなふうに感じたことはありませんか?
・何度も同じようなことで失敗して、自信がなくなっていく
・あれこれ考えすぎて、なにもできない
・ちょっとしたミスでも、「なんで自分はこうなんだろう」と落ち込んでしまう
・自分だけが取り残されているように感じる
・「どうせまたダメだろう」と思ってしまい、やる前からあきらめてしまう
実は、こういった気持ちには共通点があります。
それが「思考のクセ」です。
思考のクセとは?
思考のクセとは、これまでの生活や、親や周りの人からの影響で、知らないうちに身についてしまった“考え方のクセ”のこと。
このクセに気づかずにいると、どれだけがんばっても、また同じようにうまくいかなくなってしまいます。
思考のクセが生む行動のパターン
たとえば、失敗したときに「やっぱり自分はダメなんだ」と思いこんでしまう。
誘いを断られただけで、「嫌われてるんだ」と思い込む。
誰かの機嫌が悪いと、「私のせいだ」と感じてしまう。
このような思考のクセは、心の中に不安やモヤモヤをためこみやすくします。
そしてそれは、次のような性格に表れます。
・気を遣って本音が言えない
・「ちゃんとしてなきゃ」と自分を追い込んでしまう
・罪悪感を感じて人に頼れない
・「どうせ私なんて」とすぐに諦めてしまう
これらのクセは長年かけて身についたものなので、自分では気づきにくいんです。
こうしたクセに気づかないままでいると、心がどんどん疲れてしまいます。
「もう頑張れない…」「消えてしまいたい」 そんな限界を迎えてしまうことも。
私はこれまで13年間で3,000人以上の相談を受けてきました。
その中で、思考のクセに気づかないまま頑張り続けて、心や体を壊してしまった方を、たくさん見てきました。
・ある日突然、涙が止まらなくなった方
・何も手につかなくなった方
・これまでできていたことが、できなくなった方
・仕事に行けなくなった方
・人と関わることが怖くなり、誰とも会えなくなった方
みなさん、「まさか自分が…」と思っていた方ばかりでした。
「自分はまだ大丈夫」と思っていても、ある日、限界がきます。
なぜ変われないのか?それは脳の仕組みのせい
しかし人は、そんな自分を変えようとしても、なかなか変えられません。
それは、脳の仕組みが深く関係しているからです。実は、このことは脳科学でも証明されているんです。
脳には「ホメオスタシス(恒常性)」という機能があります。
ホメオスタシスとは、たとえ今の状態が苦しくても、“これまでの状態”をキープしようとする働きのことを言います。
「仕事がしんどいから辞めたい」と思っても、 「今より悪くなったらどうしよう」「転職先がなかったらどうしよう」と不安になり、動けなくなる。
脳は「今まで通りのほうが安全」と感じて、行動を止めようとします。
この働きは、感情にも影響を与えます。
たとえば
- 「本音を言うと嫌われる」と思っている人は、言いたいことがあっても黙ってしまう。
- 「我慢すればうまくいく」と思っている人は、自分の気持ちを後回しにしてしまう。
これはすべて、脳が「そのほうが安全」と記憶しているからです。
思考のクセはどこで生まれるのか?
思考のクセは、子どもの頃の経験や親との関係から自然と身についていることが多いです。
たとえば…
・自分の気持ちが尊重されず、叱られてばかりいた
→「気持ちを正直に話すのはいけない」と思い込むようになる
・「がんばらないと価値がない」と言われて育った
→「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込み、休むことに罪悪感を持つ
このように、過去の経験や環境によってつくられた思考のクセが、今のあなたの行動や感じ方を無意識にコントロールしています。
その結果あなたは、「なぜ自分は変われないのか分からない」と感じるようになります。
あなたが変われないのは、「努力不足」でも「意志が弱いから」でもありません。
ただ、脳が“安全に生きるために”身につけた記憶のせいで、変われないだけなんです。
でも、逆を言えば、「これは自分を守るために自然と身に付いた思考のクセなんだ」と気づくことができれば、 そこから、少しずつ変わっていくことができます。
思考のクセに気づいて実際に変化した人の話
実際に、こんな方がいました。その方は、いつも周りの人の顔色をうかがいながら、本音を言わずに生きてこられました。
人に嫌われないように、自分を抑えて、空気を読んで行動するのが当たり前だったそうです。
そんなある日、「なぜ私はこんなに人に合わせてしまうのだろう?」と疑問を持つようになったそうです。
そんなとき、私が主催している『やさしい5日間メール講座』があることを知り、メール講座を読んでくださったあと、個別相談会にもお申し込みくださいました。
個別相談会で、一緒にお話ししていく中で、「これは自分が過去の経験から無意識に身につけた“思考のクセ”だったんだ」と気づかれました。
その瞬間から、「私はこうして自分を守ってきたんだな」と、これまで否定し続けてきた自分のことを少しずつ認められるようになったそうです。
そして、自分の気持ちを正直に言葉にする練習を始められ、 最初は「こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか」と、とても怖かったそうですが、 自分の気持ちを大切にすることを繰り返していくうちに、徐々に人との関わりが楽になって、 今では「自分の気持ちを話せるようになり、人と関わることが怖くなくなった」と、話してくれました。
この話を聞いて「自分には無理かも」と思ったかもしれません。
でも、そんなことはありません。
変わるために必要なのは、何かを劇的に変えることではありません。
必要なのは、自分の本当の気持ちに気づくことだけです。
「自分はどうありたいのか?」
その気持ちに気づいたとき、自分を客観的に見られるようになります。
「少しずつ整えていこう」と思えたとき、必ず変わっていけます。
まとめ
思考のクセは、誰にでもあります。
でも、それは「悪いこと」ではなく、「自分を守ってきた証」です。
苦しさの裏には、ちゃんと理由があります。
その理由に気づいたとき、あなたはこれまでとは違った目線で自分を見つめ直すことができます。
自分の気持ちに気づき、丁寧に向き合っていくことで、少しずつですが、心は整っていきます。
焦る必要はありません。変化のスピードは人それぞれです。
大切なのは、「変わりたい」と思ったその気持ちを、大事にしてあげること。
そして、どんなときも「自分を責めないこと」。
あなたには、ちゃんと変わっていく力があります。
ほんの少しの“気づき”と、“勇気”から、すべてが始まります。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
もしかしたら今、「自分のことを言われているようで苦しくなった」と感じた方もいるかもしれません。
でもそれは、あなたの中に「変わりたい」と願う気持ちがある証拠です。
この文章が、あなたが一歩を踏み出すきっかけになれたなら、とても嬉しいです。
あなたのペースで、自分の気持ちに向き合ってみてください。
心がラクになる道は、ここから始まります。