あなたは、嫉妬したことがありますか？
誰かを見て“なんであの人ばっかりうまくいくんだ”って思ったこと、ないですか？
それを、ただの小さな感情だと思っていませんか？
でも、実はその嫉妬が、あなたの人生をじわじわと蝕んでいるかもしれません。
嫉妬の感情は、気づかないうちに心に影を落とし、どんどん大きくなっていきます。
最初は小さなモヤモヤでも、それが続くと、自分自身を傷つけ、周りとの人間関係さえも壊してしまうことがあります。
嫉妬の感情に飲み込まれると、嫉妬による因果応報によって最後にはあなたの幸せまで奪ってしまうんです。
今日は、その“嫉妬”がどうやって私たちの心に影響を与え、人生を変えてしまうのか、そしてどうすればその嫉妬を乗り越えられるのかを、話していきたいと思います。
嫉妬・妬みの原因とは？
ではまず、嫉妬・妬みの原因から話していきたいと思います。
みなさんも、職場で同僚が昇進したり、友達が新しい車を買ったりすると、「自分はなぜこんなに頑張っているのに」とか「なんであの人ばっかりうまくいくんだ」と感じることがあると思います。
当然私もそんな気持ちになることがありますが、今日は、この嫉妬や妬みの感情がどこから来るのか、そしてそれが自分にどんな影響を与えるかについて話していきます。
嫉妬・妬みの原因5つ
まず、嫉妬・妬みはどこから来るのか？
その原因を5つ話します。
1. 他人と自分を比べる
嫉妬や妬みの一番の原因は、他人と自分を比べることです。
例えば、同僚が昇進したり、友達が新しい家を買ったりすると、『自分だって頑張っているのに…』って思いますよね。
上手くいっている人と、自分を比べてしまい、それが嫉妬や妬みに変わります。
2. 自信がない
『自分は何をやってもうまくいかない』とか『あの人には勝てない』と思ってしまうと、自分が劣っているように感じてしまい、嫉妬が強くなります。
3. 将来への不安や恐れ
嫉妬は、将来に対する不安や恐れからも生まれます。
将来が不安になると、他人の成功が大きく見えて、さらに自分に自信が持てなくなります。
その不安が、嫉妬の原因になります。
4. 自分が成長していないと感じる
『自分は全然成長していない』と思うと、他の人の成長がうらやましくなり、嫉妬につながります。
5. 競争心
たとえば、誰かと競争して負けた経験があると、その記憶が影響して、他人の成功に嫉妬してしまうことがあります。
嫉妬・妬みがもたらす悪影響
嫉妬や妬みの原因を5つ挙げましたが、次に、嫉妬・妬みがもたらす影響について話していきたいと思います。
実は、嫉妬や妬み、この感情を放っておくと、次のような悪い影響を自分にもたらしてしまいます。
1. 自己評価が下がる
嫉妬心を抱くと、他人ばかり気にしてしまい、どんどん自分に自信がなくなります。
「自分は何をやってもダメだ」と思い込んでしまうこともあります。
結果、自分を責め続けることになり、ストレスや不安を引き起こす原因にもなります。
2. 人間関係が悪くなる
嫉妬は人間関係を壊します。
例えば、同僚に嫉妬すると、無意識に冷たくしたり、相手を避けたりしてしまうことがあります。
その結果、人間関係がギクシャクしてしまい、友情や信頼を壊す原因にもなり得ます。
3. 体調不良が起こる
嫉妬や妬みの感情を抱き続けると、不安やイライラが強くなり、やがて鬱（うつ）や不安障害といった心の病気を引き起こすこともあります。
また、ストレスが体にも影響を与え、頭痛や胃痛、不眠になることもあります。
嫉妬の因果応報があなたに返ってくる
これだけではありません。
嫉妬や妬みを抱き続けると、そのネガティブな感情が因果応報として返ってきます。
因果応報とは、簡単に言うと“自分がしたことは、必ず自分に返ってくる”という意味です。
良いことも、悪いことも、その結果は必ず自分に返ってくる。
それが因果応報です。
嫉妬や妬みの感情も因果応報として返ってきます。
エピソード：職場での嫉妬が人生を狂わせた男性
ある男性がいました。
彼は、職場で同僚が昇進するのを見て、心の中で『なんであいつばかり…』と強い嫉妬を抱いていました。
表面上は笑顔で『おめでとう』と言ったものの、心の中ではその同僚の失敗を願い続けていたんです。
そんな気持ちを抱えたまま仕事をしていると、彼の態度は次第に変わっていきました。
嫉妬が原因で、同僚に冷たい態度を取り始めたり、周りの人にも八つ当たりすることが増えていきました。
もちろん、そんな態度を見た同僚や上司は、彼に対して距離を置くようになり、彼の評価はどんどん下がっていきました。
その結果彼は、自分のキャリアを台無しにしてしまい、妬みの対象となっていた同僚はさらに成功し、妬んでいた本人は孤立してしまいました。
まさに、嫉妬という感情が悪い形で返ってきた、因果応報の典型的な例です。
このように、他人を妬み続けていると、自分に返ってきます。
だからこそ、自分の心の中にあるネガティブな感情には早めに気づき、それを手放すことが大事なんです。
嫉妬が心と体を壊す実例
では、もう一つ、嫉妬が私たちの心や体にどれほど悪い影響を与えるのか、一つの実例を通してお話しします。
ある男性、名前を仮に“タカシさん”としましょう。
タカシさんは、真面目で一生懸命に働く人でした。
でも、彼の職場にいる同僚のヒロシさんが、どんどん昇進していくのを見て、タカシさんは心の中で次第に嫉妬の感情を抱き始めました。
『なんでヒロシばかり評価されるんだ？自分だって頑張っているのに…』
そんな思いが、タカシさんの脳裏から離れません。
嫉妬の感情が大きくなるにつれ、タカシさんに影響が出始めます。
仕事中はヒロシさんのことばかり考えてしまい、集中できずにミスを連発。
家に帰っても、ヒロシさんの成功を思い出してはイライラし、リラックスできません。
夜になると、なかなか眠れず、気づけばストレスで夜中に目が覚めてしまうことが増えていきました。
そして、嫉妬が心を蝕むうちに、次第にタカシさんは体調を崩し始めました。
まず最初に現れたのは、慢性的な頭痛と胃の痛みでした。
病院に行っても原因がはっきりしない。
お医者さんは『ストレスのせいかもしれませんね』と言いますが、タカシさんは自分の嫉妬が原因だとは思いませんでした。
しかし、日が経つにつれて、体の不調はますますひどくなります。
疲れが取れず、いつもだるい。
会社に行っても集中できず、些細なことでイライラしてしまう。
精神が疲れてしまい、ついには鬱のような症状が出始めました。
そんな状態になっても、タカシさんは『なんで自分はこんなにもダメなんだ』とさらに自分を追い詰め、ヒロシさんへの嫉妬が消えることはありませんでした。
最終的に、タカシさんの病気は悪化し、会社を休むことになりました。
タカシさんが抱いていた嫉妬という感情が、心と体を蝕み、人生を壊してしまいました。
これが、嫉妬の恐ろしさです。
嫉妬は相手に悪影響を与えるものではなく、自分自身を苦しめる。
そして、その感情がどんどん大きくなっていくと、精神的なストレスが体にも現れ、健康まで失ってしまうんです。
だからこそ、嫉妬を感じた時には、自分の心と向き合い、その感情に振り回されないようにすることが大切です。
東洋医学でも、嫉妬や怒りなどの強い感情は肝臓に負担をかけるとされています。
ここまで、嫉妬が私たちの心や体にどれだけ悪影響を与えるかをお話ししましたが、じゃあどうやってこの嫉妬や妬みを乗り越えればいいのか？
ここからは、嫉妬に対する対策をお伝えします。
嫉妬を乗り越えるための3つの対策
1. 自分に集中する
最も大切なのは、他人と自分を比べないことです。
嫉妬という感情は、他人と自分を比較してしまうことから生まれます。
だから、まずはその比較をやめて、自分自身に目を向けましょう。
自分の成長や進歩にフォーカスしてください。
例えば、今日できた小さなこと、昨日よりも少し成長した部分を意識してみてください。
『他の人と比べて自分はどうか』ではなく、『自分は昨日の自分よりどうか』に焦点を当てるんです。
このように、自分だけのペースで前に進んでいることを認識することが、嫉妬を手放す第一歩です。
2. 感謝の気持ちを育てる
嫉妬が強くなると、どうしても『自分には足りない』と感じてしまいますよね。
でも、そこで少し立ち止まって、自分が今持っているものに感謝してみてください。
例えば、『家族が健康でいてくれること』『仕事があること』『自分に挑戦できるチャンスがあること』など、今の生活の中にあるポジティブな要素に目を向けると、不思議と心が落ち着いてきます。
感謝の気持ちは、嫉妬を和らげる強力な武器になります。
毎日少しの時間を使って、『今日ありがたいと思ったこと』などを振り返る習慣を作ると、嫉妬よりも感謝が心を占めるようになってきます。
3. 他人を応援する気持ちを持つ
他人を応援することが、嫉妬を乗り越えるための秘訣です。
嫉妬の感情は、他人に対して『うらやましい』という気持ちから来ますが、妬みを応援する気持ちに変えるんです。
最初は少し難しいかもしれませんが、相手の成功を応援することで、自分自身にポジティブな感情が湧いてきます。
人を応援する気持ちを持つと、自分自身の心が軽くなり、人の成功が自分のモチベーションになることもあります。
『あの人が頑張っているなら、私も自分の道を頑張ろう』と、自然と前向きな気持ちが湧いてきます。
まとめ：嫉妬は手放していい
嫉妬は誰もが感じる自然な感情ですが、それに振り回されず、自分を大切にするためには、このような対策が有効です。
自分に集中し、感謝の気持ちを持ち、そして人を応援することで、嫉妬の感情を手放し、より健全で前向きな心を保つことができます。
他人と比べるのではなく、自分自身の人生を大切にしましょう。
あなたには、あなたの成長のペースと道があります。
その道を歩む中で、嫉妬は自然と消えていくはずです。
今日お話ししたように、嫉妬や妬みは私たちの心や体に悪影響を与える感情です。
嫉妬に支配されると、自分の人生に集中できず、周りとの関係まで壊れてしまうことがあります。
でも、嫉妬を感じたときに、それをポジティブなエネルギーに変えることができれば、あなたの人生はもっと軽やかに、前向きに進んでいくはずです。
そこで、みなさんにお聞きします。
あなたは今、誰かに嫉妬していますか？
その嫉妬心が、あなたにとってどんな影響を与えているのか、少し考えてみてください。
嫉妬心を消したいと思ったら、今日お話しした対策を試してみてください。
まずは、自分に集中して、自分のペースで進んでいることを認識してください。
そして、毎日感謝の気持ちを忘れずに、人の成功を応援する気持ちを育ててください。
少しずつ心が軽くなっていくのを感じられると思います。
