人に優しくしているのに、なぜか大切にしてもらえない。
困っている人を助けているのに、自分が困った時には誰も助けてくれない。
頼まれたら快く引き受けているのに、「ありがとう」の一言もなく、やって当たり前みたいな顔をされる。
自分ばかり損している気がする。
でも、同じように優しくしている人でも、なぜか周りから大切にされている人もいますよね。
声を荒げるわけでもない。
強気なわけでもない。
なのに、ちゃんと尊重されている。
この違いは何なのか?
優しすぎるからでも、気の強さでもありません。
実は、舐められる人と大切にされる人の違いは、ある3つの行動の違いなんです。
しかもこの3つの違いを、大切にされない人は、まったく気づいていないことがほとんどです。
今日は、舐められる人と大切にされる人の3つの違いと、なぜ大切にされないのかという理由までお話しします。
1つ目の違い:嫌なことを「嫌だ」と言えるかどうか
舐められる人は、嫌なことをされても黙っています。
本当は嫌なのに、「まあいいか」と我慢する。
「言ったら雰囲気が悪くなるし」と言わないでおく。
「私が我慢すれば丸く収まる」と自分を抑える。
たとえば、職場でいつも自分だけ雑用を頼まれる。
「これやっといて」と当然のように言われて、本当は忙しいのに「はい」と引き受けてしまう。
自分の仕事は残業して終わらせる。
でも頼んだほうは定時で帰っている。
こういうことが続いても、何も言わない。
「言ったら面倒なことになるし」と思って黙っている。
大切にされる人はどうしているか
一方で、大切にされる人も人に優しくしています。
声を荒げたりしないし、人を傷つけるようなことも言いません。
でも、嫌なことは嫌だと伝えます。
同じように雑用を頼まれても、自分の仕事が忙しい時は「今日はちょっと手が離せないので、ごめんなさい」と自然に言える。
感情的にならず、でもちゃんと自分の状況を伝えます。
たったこれだけの違いなんですが、この違いが相手の態度を大きく変えます。
なぜ扱いが変わるのか
嫌なことを言われても何も言わない人に対して、相手はこう学習します。
「何を言っても大丈夫な人」
「無理を言っても怒らない人」
「いつも引き受けてくれる人」
すると、どんどん扱いが雑になっていきます。
反対に、嫌なことは嫌だと言える人に対しては、「この人にはちゃんと気を使わないといけない」と相手が自然に思うようになります。
すると、同じ「お願い」でも頼み方が変わります。
「忙しいところ申し訳ないんだけど」と一言言われるようになる。
やってもらったら「ありがとう、助かった」とちゃんと感謝される。
これが「大切にされる」ということです。
なぜ「嫌だ」と言えないのか
じゃあ、なぜ嫌だと言えないのか。
それは「嫌だと言ったら嫌われる」と思っているからです。
でも、それは誤解です。
嫌なことを嫌だと伝えるのは、相手を否定することではありません。
「あなたは間違っている」と言うことと、「私はこう感じている」と伝えることは、まったく別のことですよね?
自分の気持ちを伝えることは、わがままでも攻撃的でもありません。
むしろ、ちゃんと自分の気持ちを伝えてくれる人のほうが、本心が見えるので信頼されます。
2つ目の違い:「すみません」と言うか「ありがとう」と言うか
舐められる人は、何かあるとすぐに「すみません」が出ます。
誰かに助けてもらった時、「すみません」。
何かをお願いする時、「すみません」。
自分は悪くないのに、「すみません」。
たとえば、仕事で分からないことがあって同僚に聞いた時。
教えてもらった時「すみません、お時間取らせてしまって」と言ってしまう。
たとえば、エレベーターで「開く」ボタンを押して待ってもらった時。
「すみません」と頭を下げる。
悪いことをしたわけじゃないのに、謝っているんです。
大切にされる人はどうしているか
一方で、大切にされる人は同じ場面で「ありがとう」と言います。
同僚に教えてもらったら、「ありがとうございます」。
エレベーターで待ってもらったら、「ありがとうございます」。
この違いで、相手に与える印象がまったく違います。
「すみません」が舐められる原因になる理由
「すみません」と言うと、自分が迷惑をかけている側になります。
「助けてもらって申し訳ない」という立場になります。
つまり、私はあなたより下ですと印象付けることになるんです。
これが習慣になると、相手に「私のほうが上」という印象を与えます。
だから舐められるんです。
でも、「ありがとう」と言うと、対等な関係のまま感謝を伝えられます。
「あなたがやってくれたことに価値がある」と認めている言葉なので、相手も気持ちがいい。
「すみません」とは違い、下手にでることなく、お礼を言っているので、相手に人として対等な立場である印象を与えることができますし、お礼を言われた相手も気持ちがよく、一石二鳥です。
なぜ「すみません」が口癖になっているのか
それは「自分は迷惑をかける存在だ」と思い込んでいるからです。
子どもの頃、「迷惑をかけちゃダメ」「人に迷惑をかけないように」と言われて育った人は、誰かに何かしてもらうたびに「申し訳ない」と感じてしまいます。
でも、助けてもらうことは迷惑じゃありません。
人は誰かを助けた時にも幸せを感じます。
「ありがとう」と言われた人は、その言葉に自分の存在意義を感じます。
だから「ありがとう」と言ってもらえるシチュエーションは、相手も嬉しいんです。
今日から一つだけ意識してみてください。
「すみません」と言いそうになったら、「ありがとう」に変えてみる。
これだけで、相手のあなたに対する扱いが変わり始めます。
3つ目の違い:相手の機嫌を自分の責任にしているかどうか
これが一番大事かもしれません。
舐められる人は、相手の機嫌が悪いと「私のせいかな」と思います。
誰かがイライラしていると、自分がなんとかしなきゃと思う。
相手が不機嫌だと、自分が何かしたのかなと不安になる。
たとえば、朝出勤したら上司がすごく不機嫌な顔をしていた。
自分に心当たりがあるわけじゃない。
でも「私、何かやらかしたかな」と不安になる。
そして、話しかける時にいつもより気を使う。
機嫌を損ねないように言葉を選ぶ。
こうやって、相手の機嫌に自分を合わせてしまう。
大切にされる人はどうしているか
一方で、大切にされる人は、相手の機嫌を自分の責任にしません。
「この人は今、機嫌が悪いんだな」と思うだけ。
自分のせいだとは思わない。
なぜこの違いが大事なのか
相手の機嫌を自分の責任にすると、あなたは常に相手の顔色をうかがうことになります。
相手が不機嫌だと→自分がなんとかしなきゃと思い→相手に合わせる→そして、自分の気持ちを後回しにする。
この流れが続くと、相手はこう思うようになります。
「この人は自分の機嫌に合わせてくれる」
「自分が不機嫌になれば、この人は言うことを聞く」
このように思われた時、完全に舐められています。
なぜ相手の機嫌を自分の責任にしてしまうのか
これも子どもの頃の経験が関係しています。
親の機嫌が悪いと、家の中の空気がピリッとした。
「お父さんやお母さんを怒らせないようにしなきゃ」と気を使っていた。
それが、大人になっても、誰かの機嫌が悪いと反射的に、自分と結びつけてしまう原因になっているんです。
相手の機嫌は、あなたのせいじゃない
そこで知っておいてほしいことがあります。
相手の機嫌が悪いのは、ほとんどの場合、あなたのせいではありません。
相手が自分の感情をコントロールできずに、周りにぶつけているだけです。
イライラを態度に出す。
不機嫌をアピールする。
八つ当たりする。
これ、感情を自分でコントロールできない精神的に幼い人がやることなんです。
あなたはどうですか?
イライラしても、それを周りにぶつけたりしませんよね。
不機嫌な態度をして、相手をコントロールしようとはしませんよね。
それは、あなたのほうが精神的に大人だからです。
精神的に大人なあなたが、精神的に幼い人の機嫌に振り回される必要はありません。
相手の機嫌は、相手の問題です。
あなたの問題ではありません。
「この人は自分の感情をコントロールできていない幼い人なんだな」という見方ができると、相手の機嫌に振り回されなくなります。
そして、振り回されなくなると、優しくしても舐めた態度をされなくなります。
分かっていても、できない理由
ここまで3つの違いをお話ししました。
1つ目、嫌なことを「嫌だ」と言えるかどうか。
2つ目、「すみません」と言うか「ありがとう」と言うか。
3つ目、相手の機嫌を自分の責任にしているかどうか。
でも、ここまで読んで「分かったけど、実際にやるのは難しい」と思いませんでしたか?
そうなんです。
頭では分かっていても、いざその場面になると上手くできません。
嫌だと言おうと思っていたのに、気づいたらまた引き受けていた。
ありがとうと言おうと思っていたのに、すみませんが先に出てしまった。
相手の機嫌は相手の問題だと分かっていても、顔色をうかがってしまう。
これ、あなたの意志が弱いからじゃないんです。
今日お話しした3つの行動ができないのは、その根っこにある「自分を大切にする」という感覚が、まだ育っていないからなんです。
自分を大切にできていないと、「嫌だと言ったら嫌われるかもしれない」という不安のほうが勝ちます。「私なんかが堂々としていいのかな」と感じてしまいます。「相手の機嫌をなんとかしないと自分の居場所がなくなる」と怖くなります。
だから、上手くできないんです。
なので、今日の3つを実践する前に、まず「自分を大切にする」という土台をつくる必要があるんです。
土台ができると、今日お話しした3つは、何も考えなくても自然とできるようになります。
無理に頑張らなくても、自然とできるようになるんです。
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今日の記事を読んで「変わりたい」と思った方は、ぜひ受け取ってみてください。
あなたの優しさは、素晴らしい長所です。
その優しさが、あなたを苦しめるのではなく、あなたを大切にしてくれるものになるように願っています。
