嫌われるのが怖い本当の理由|その意外な正体とは

「嫌われるのが怖い」

と感じて、いつも人に合わせてしまう。言いたいことを飲み込んでしまう。そんな自分を、なんとかしたいと思っているかもしれません。

でも、その怖さの正体は、嫌われることではないんです。

私はこれまで3000件以上のご相談を受けてきました。その中で、嫌われることを恐れている人には、ある共通点があることに気づきました。その共通点を知ると、自分は、嫌われることを恐れていたわけではなかったんだ、ということがわかります。

ほとんどの人が、自分は嫌われることを恐れていると勘違いしたまま、何年も苦しんでいます。

この記事では、嫌われるのが怖い本当の理由と、その怖さそのものが消えていく考え方までをお伝えします。

まず、こんなことはありませんか。

  • 何かを決めるとき、嫌われない選択を意識する
  • 頼まれ事は無理をしてでも引き受けてしまう
  • 相手の愚痴に合わせてしまう
  • 言いたいことを飲み込むことが多い
  • バカにされても笑っている

一つでも当てはまったなら、「嫌われるのが怖い」という自覚がある人だと思います。でも、その怖いという気持ち、嫌われるのが怖いわけではないんです。

目次

嫌われるのが怖い本当の理由

嫌われるのが怖いという自覚があるのに、嫌われるのが怖いわけではない。意味がわかりませんよね。では、本当は何を怖がっているのか、その正体についてお話しします。

まず、想像してみてください。相手に嫌な顔をされた。その瞬間、頭に浮かぶのは何でしょうか。

「あ、嫌われたかもしれない」。そう思いますよね。

でも、その「嫌われたかも」の奥に、嫌われることを恐れているわけではない正体が隠されています。

嫌われたと感じた時に湧いてくるのは、自分という存在そのものを否定されたような感覚です。これが、怖さの正体です。

あなたが本当に怖がっているのは、嫌われることそのものではありません。嫌われることで、自分の存在を否定されることが怖いんです。

それを証明するために、一つ、体感してみてほしいことがあります。嫌われることが怖いという感情が、いつもとどう違うのか、感じてみてください。

「私はあなたのことが嫌いです。でも、あなたはこの世に絶対に必要な存在です」

嫌いと言われて、どうだったでしょうか。いつもより、嫌な感じがしなかったのではないでしょうか。

それは、必要な存在だと言われ、存在自体を否定されていないからです。

これで、怖さの正体が、自分の存在を否定されることだとわかっていただけたと思います。嫌われるのが怖い人みんなに共通しているのが、これです。本当は、嫌われることを恐れていたわけではなかったんです。

嫌われても平気な人との違い

では次に、嫌われても平気な人と、嫌われるのが怖い人は、何が違うのか。ここに、嫌われても平気になる答えがあります。

嫌われても平気な人は、「あなた、あの人から嫌われているよ」と聞かされても、「あっ、そう」で済ませます。嫌な顔をされても、まったく動じません。一方、嫌われるのが怖い人は、ショックを受けて動揺します。

この違いは、いったい何なのか。

それは、メンタルの強さではありません。自分の価値の測り方が違うだけです。

嫌われても平気な人は、自分の価値を、自分で決めています。他人が認めてくれなくても、自分には価値がある。他人に嫌われても、自分には価値がある。そう考えています。

一方、嫌われるのが怖い人は、自分の価値を、他人の評価で決めています。他人が認めてくれたら、自分には価値がある。他人に嫌われたら、自分には価値がない。自分の価値を、他人にどう思われるかで決めているんです。

これを、他人軸と言います。

自分の価値を他人の評価に委ねると、どうなるか。

  • 人に好かれる = 自分には価値がある
  • 人に嫌われる = 自分には価値がない

こうなるので、人に好かれることを軸にして生きるようになります。すると、自分の意見が言えなくなり、我慢ばかりの人生になっていきます。

ここまでで、嫌われるのが怖い理由が、他人軸にあることがわかってもらえたと思います。

でも、原因がわかっても、明日また嫌な顔をされたら、やっぱり怖くなります。では、どうすれば、嫌われる怖さが消えるのか。

それは、自分軸になることです。自分軸になると、嫌われるのが怖いという感情そのものが、消えていきます。

ここからが、本題です。

嫌われても、自分の存在が否定されない理由

では、自分軸になると、なぜ嫌われるのが怖くなくなるのか。

実は私自身、元々は他人軸で、嫌われるのを恐れていました。だから、人に合わせて生きてきました。そんな私が、嫌われるのが怖くなくなったのは、自分軸で物事を考えるようになってからです。

自分軸というのは、自分の価値を、自分で決めている状態です。この土台ができると、嫌われても平気な人になれます。

例えば、私が誰かに嫌われたとします。嫌われているとわかったら、まずこう考えます。

相手を怒らせるような、失礼なことをしただろうか、と。

もし、失礼なことをした覚えがないのなら、何もしていない私を嫌う、相手側の人間性に問題があると考えます。この時、私に湧き上がるのは、相手に対する人格否定の感情であって、自分を否定する感情ではありません。

もし、嫌われるようなことをしたことに気づいたら、その時は謝ります。謝って許してもらえれば、尾を引きません。許してもらえなかったとしても、それは相手の器の問題ということで、結局、相手を否定して終わりです。

嫌われる原因が自分にあろうがなかろうが、自分の存在を否定することにはならないんです。

嫌われると、むしろあなたの価値が上がる理由

ここからは、もう一段、深い話をします。実は、嫌われると、むしろあなたの価値が上がるんです。

そもそも、人に好かれるか、嫌われるかは、何で決まると思いますか。

人は、自分の価値観に近い人を好きになり、価値観の合わない人を嫌いになります。「この人いいなあ」と思う相手は、価値観が似ています。「この人、嫌だなあ」と思う相手は、価値観が合わない。そうですよね。

つまり、相手と同類であれば好かれるし、異質だと嫌われる。ただ、それだけのことで、自分が悪いわけではないんです。

だから、私は、嫌われていることを知った時、こう考えます。

同類じゃないから嫌われて当然。むしろ、あの人に好かれる方が問題だ、と。

好きではない相手に嫌われるということは、その人と同類ではない証拠です。それだけ自分がまともだという証明であり、自分の価値が上がります。

嫌われても、あなたの存在が否定される理由は、どこにもありません。私は、私を受け入れてくれる人にだけ、好かれればいいと思っています。これが、自分軸を手に入れた私の考え方です。

心理学では教えてくれない対処法

自分軸になれば、嫌われるのが怖くなくなる。それがわかってもらえたと思います。では、自分軸になるために、何をすればいいのか。

こういう話になると、心理学では、よくこう言われます。

他人に認めてもらおうとせず、自分で自分を認めましょう、と。他人の評価ではなく、自分で自分に「これでいい」と言ってあげましょう、と。

確かに、その通りです。正しい。それで自分を認められるようになれば、自分軸になれます。

ただ、今まで自分を認められなかった人が、自分に「これでいい」と言ってあげて、どうでしょうか。それで認められるようになる人もいるのかもしれませんが、私にはできませんでした。

臭い物に蓋をしても、臭い物はそこに残ったままです。同じように、思い込もうとしても、根本は変わっていないから、結局もとに戻ります。

本当に変わったというのは、無意識に、自分で自分を認められるようになることです。

なので、ここからは、私自身の経験と、3000件以上のご相談を受けてきてたどり着いた答えをお話しします。

少し考えてみてください。なぜ、自分で自分を認められないと思いますか。言い方を変えます。誰のせいで、自分を認められなくなったと思いますか。

もれなく全員が、誰かに否定されたことをきっかけに、自分を認められなくなっています。その人を恨むという話ではなく、事実として、誰かの影響を受けてそうなっている、ということです。

誰かの影響でそうなったことを、自分の力で変えるのは難しいんです。

でも、誰かの影響でそうなったということは、誰かの影響で変えられる、ということでもあります。

それが、あなたを認めてくれる人です。「あなたはそのままでいい」と言ってくれる人の声を、軸に考えるんです。

あなたを嫌いという人を軸にするのではなく、あなたを認めてくれる人を軸に考える。そうすると、「あの人が私を認めてくれている」という自負ができます。その自負があると、無意識に、自分を認められるようになっていきます。

ここで、こう思ったかもしれません。「それって、結局、他人軸なんじゃないの?」と。

いいえ、違います。

誰の評価を受け取って、誰の評価を捨てるか。それを、自分で選んでいます。相手に振り回されているのではなく、自分自身で選んでいるんです。これは、立派な自分軸です。

あなたを受け入れてくれる人を選び、その人に褒めてもらった言葉や、自分にプラスになると思ったことを、軸にすればいい。

「あの人が私を認めてくれている」という自負があれば、人に嫌われても、「私を否定してくる人に、私のよさはわからない」と切り捨てることができます。だから、傷つかないんです。

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まとめ

嫌われるのが怖い。その正体は、嫌われることそのものではなく、自分の存在を否定された感覚でした。

その感覚になるのは、自分の価値を他人の評価で決めている、他人軸の状態だからです。

でも、自分軸になれば、嫌われても自分の存在が否定されることはありません。それどころか、価値観の合わない人に嫌われるのは、自分がまともだという証明にすらなります。

そして、自分一人で自分を認めるのが難しくても、あなたを受け入れてくれる人を軸にすればいい。誰の評価を受け取り、誰の評価を捨てるかを自分で選ぶ。それも、立派な自分軸です。

嫌われるのが怖くて、ずっと自分を後回しにしてきたあなたが、これから自分を大切にして生きていく。その第一歩になればうれしいです。

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